【▲ 月の「静かの海」で見つかった縦孔。画像の幅は400mに相当する(Credit: NASA/GSFC/Arizona State University)】カリフォルニア大学ロサンゼルス校の博士課程学生Tyler Horvathさんを筆頭とする研究チームは、月で発見された縦孔に関する新たな研究成果を発表しました。研究チームによると、一部の縦孔では内部の永久影(太陽光が届かない範囲)に覆われている部分が比較的快適な温度に保たれているといい、将来の月面探査や基地建設に役立てられる可能性があるようです。 ■縦孔内部の永久影の温度は摂氏約17度でほぼ一定か宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや」(2007年9月打ち上げ、2009年6月運用終了)の観測によって発見されたマリウス丘の縦孔(直径、深さともに約50mと推定)をはじめ、月面では幾つもの縦孔が見つかっています。Horvathさ