韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友をめぐる国政介入事件に関連して、朝鮮日報(日本語版)が11月22日、「朴大統領のせいで韓国女性の地位が悪化」「性犯罪は増加し、男女間の貧富格差も拡大した」などと、米紙を引用して報じた。本当に韓国で性犯罪が増加しているのか。近現代史研究家の細谷清氏が調査し、緊急寄稿した。(夕刊フジ) 私は、報道の真偽に迫るため、世界各国の情報を収集・公開している国連薬物犯罪事務所(UNODC)と、日本の犯罪白書(法務省)、韓国・警察庁が出している犯罪年鑑のデータを比較した。 まず、日本と韓国の、強姦を含む「強制わいせつ」について調べた。ちなみに、日本の人口は約1億2600万人で、韓国は約5100万人である。 2002年時点では、日本が1万1528件で、韓国が6754件だったが、その後、日本が減少する半面、韓国は増加して05年に逆転した。14年時点では、日本が8650件で