「こんなに元気なのに…」 三宅史さんに抱きつくしょうゆ=北海道内(撮影・森映子) 北海道内のドッグランで、雌のビーグル犬が弾むように走っていた。犬の名前は「しょうゆ」。10歳のしょうゆは2018年春まで、獣医大学で学生が麻酔や身体検査などを練習する実習用に使われていた元実験犬。高齢犬なので別の実験に使われる予定だったが、世話係だった女子学生の強い希望でペットとして譲渡されたのだった。(文化特信部・森映子) ◇ ◇ ◇ しょうゆの飼い主は酪農学園大(北海道江別市)獣医学類6年生の三宅史さん(23)。三宅さんは4年の時からしょうゆの世話係として、えさやり、糞尿の始末、シャンプー、爪切り、散歩などを行い、「人が来ると、すぐ寝っ転がってお腹を見せるようなフレンドリーな性格」とかわいがっていた。 以前から実習犬が高齢になったら、研究用に実験に使われ安楽死処分されるとは聞いていたが、今年3月にしょうゆ