新型コロナウィルスは存在しない NO. 25 大橋教授の「新コロシリーズ」の No. 25。 2020/5/5 に公開、その後YouTube に削除される。 動画サイトのURL https://www.bitchute.com/video/odStuDblthSz/ 大橋眞教授のおおまかな文字起こし: 新型コロナウィルス感染症の問題を考えていく上で一番重要なことは この新型コロナウィルスというウィ...
月で植物を育てる計画の実行可能性を調べるためにシロイヌナズナを栽培する実験が行われ、アポロ計画のミッションで採取された月の土壌試料で栽培したものの方が、地球上で採取された火山灰で栽培したものよりも成長が遅く、ストレスの兆候が多く見られることが示された。この知見について報告する論文が、Communications Biology に掲載される。今回の知見は、月の土壌で植物を効率的に育てるためには、植物と月の土壌の相互作用についてさらに研究を進める必要のあることを強調している。 今回、Robert Ferlたちは、アポロ11号、12号、17号の月探査ミッションで採取された12点の土壌試料を使って、ユーラシアやアフリカが原産の被子植物であるシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)を栽培し、月の土壌で植物の生存が維持されるかを検証した。これらの土壌試料は、それぞれのミッションで、
本来なら最も寛ぐべき休日の夕食後に、私の身にとんでもないことが おこりました。急に気分が悪くなり、それと同時に今までに経験した ことのない種類の腹痛に襲われました。苦しさに耐えながら夕食の献立を 思い起こして見ると直感的にモロヘイヤが怪しく思えたので、パソコンの google検索で、「モロヘイヤ」&「毒」で検索してみました。すると 4万件の結果がヒットしました。その内容を要約しますと、モロヘイヤの 種子にはストロファンチジンという強心配糖体が含まれており、Na+/K+-ATPaseなどの阻害作用を有するということでした。かつて アフリカの原住民はこの毒成分を矢毒として使用していたということです。 モロヘイヤの種子の致死量はブタでは0.5g/kg(種子)で、一莢に種子が 約200個(0.7g)入っているそうです(UMIN中毒データベース)。 日本では平成9年10月に長崎県の農家で、莢付きのモ
==== 物理(紙版)は下記で委託中です! ==== とらのあな様 https://ecs.toranoana.jp/tora/ec/item/040030802408/ メロンブックス様 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=821038 ======================================== 普段、実行バイナリや画像ファイル等のバイナリを得る手段として、プログラミングやレタッチソフトでの画像作成などを行います。 ただ、バイナリが得られれば手段は何でも良いと考えると、もっと色々な手段が考えられそうです。 バイナリ生物学では、バイナリを生物として振る舞わせるシステムを考えます。 そして、バイナリが生物の振る舞いをすることで、生物的な「自己進化」・「自己再生」・「自己増殖」により バイナリ
作家・橘玲氏は、著書『女と男 なぜわかりあえないのか』で、“男女のちがい”について筆を進める。その上で、女性の活躍を推進しジェンダーギャップ指数を縮めるために必要なことは何かを考察している。氏が考察の根拠とするさまざまな研究の結果と共に、その内容を紹介する。 労働経済学で激しい議論がつづく「男女の競争」の研究 男女の社会的な性差を示す「ジェンダーギャップ指数」で日本は121位と世界最低クラスだが、男女平等がもっとも進んだ北欧諸国でも女性の平均的な収入は男性より低い。#MeToo運動発祥の地アメリカでも、政治家や企業の役員になる女性は男性より少なく、ヒラリー・クリントンは「ガラスの天井」と批判した。 男女がかんぜんに平等なら、収入も経営者の数も同じになるはずだ。──こう考えるのなら、法律上は平等でも「見えない差別」があるのだから、それを変えていかなくてはならない。 それに対して、競争に対する
ハエとヒトに意外な共通点が!? ―ショウジョウバエを使った研究の秘めたる可能性― | 生物学類生による詳細ページ 勉強や食事、読書をしていると自分の周りにハエが飛んでくることはありませんか?羽音を立てて飛び回るハエに不快感をもち、手で払うこともあると思います。そんなハエですが、実は私たちヒトとよく似た部分があるのです。具体的にどのような部分が似ているのでしょうか?ヒトでは腸ホルモンによってエネルギーの調整が行われています。同じようにショウジョウバエでも腸ホルモンによってエネルギーを調整しているということがわかったのです。ショウジョウバエを使った研究をしている丹羽隆介教授にヒトとショウジョウバエの似ているところについてお話を伺いました。 ヒトと同様、ハエでも腸から分泌されるホルモンが脂質代謝に重要な働きを持っていた! 昆虫にとって卵の生産はエネルギーを大量に消費するため、交尾したときにだけ生
基礎生物学研究所における大隅研のあゆみ 基礎生物学研究所における大隅研の足跡を、写真とAnnual Reportによってご紹介いたします。 ...
橋本愛「LGBT」発言で謝罪も…SNS上では擁護の声 事の発端は、橋本が自身のインスタグラムのストーリーズ機能で、「心は女性」とする男性について、女性用の公衆浴場やトイレなどを利用することを«体の性に合わせて区分する方がベターかなと思っています»とコメントしたこと。 〝#橋本愛さんに連帯します〟といったハッシュタグを付けて賛同する声が上がる一方、〝トランス差別〟といった批判も上がる騒動に。結果的に、橋本は再度ストーリーズに投稿し、当初の発言を謝罪することになったのだ。 «もう二度と、考えの至らないまま発言をしてしまわないために、何よりこの世界に生きる誰かをこれ以上傷つけてしまわないために、今私が約束することは、今後必ずアップデートし続け、学び続け、そして行動し続けるということです»(夕刊フジ) 日本の女優が、公衆トイレを「生物学的性別に応じて分ける」べきだと大胆に提案したことで謝罪を余儀な
19世紀から20世紀ドイツの生物学者、ヤーコプ・フォン・ユクスキュルは、すべての動物は種特有の知覚世界をもって生きていると説き、環世界という概念を提唱しました。それぞれの動物による知覚と作用の総体こそが、その動物にとっての環境であるという考え方は、哲学的人間学に多大な影響を与え、近年ではビデオゲームにおけるキャラクターの人工知能をつかさどる、エージェントアーキテクチャという枠組みを支えています。 今回、ゲームAIと生物学双方の分野から専門家をお呼びして、「生物とAI」というテーマのもとで座談会を実施しました。メンバーは、ゲームAI研究者の三宅陽一郎氏、国立環境研究所で昆虫の生態系を研究する坂本洋典氏、環世界を専門とする研究者の釜屋憲彦氏、モリカトロンAIラボ所長の森川幸人氏。モデレーターとして、スクウェア・エニックスでゲームAIの開発に従事する水野勇太氏が参加しました。 ゲームにおける環境
ヒトのマイクロバイオームについて言われていることには確固たる証拠に基づかない不正確なものが含まれると論じるPerspectiveが、Nature Microbiologyに掲載される。著者らは、ヒトマイクロバイオームに関し、虚構や誤解がそのままずっと残っていたり、あるいは新たに生じたりしていると強調し、そういった事実関係の誤りについて概説している。 ヒトの腸内微生物相、特にこの複雑な微生物群集と健康や病気との関連については、研究が激増し、人々の関心が非常に高まっている。このような強い関心が誇大な宣伝につながり、一部の誤解を定着させてしまっている。微生物相について繰り返し語られているうちに、裏付けとなる強力な証拠がなくても、また元々の情報の出どころが曖昧なままでも、語られたことは事実であると考えられるようになってしまう。 Alan WalkerとLesley Hoylesは、ヒトマイクロバイ
国立科学博物館史上初となる官民連携による地域振興を目的とした同巡回展は、人気ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場する「カセキ」「カセキポケモン」と現実世界で見つかる「化石」「古生物」がテーマ。「観察・比較」という科学の基本的な手法を体験しながら、これらの形や生態、それぞれの世界の化石研究の共通点・違いを発見し、楽しみながら古生物学を学ぶことができる。 ビジュアル画像の一枚では、カセキポケモンと古生物の骨格図を公開。オーロラポケモン・アマルルガの骨格想像図や、竜脚類の恐竜・アマルガサウルスの骨格図を公開し、巡回展の目的でもある「観察・比較」ができる仕組みに。 展示の見どころとしては、各博物館の化石コレクションを集結させ、カセキポケモンに似た古生物の実物・複製・模型を展示。「もしも、ポケモンの世界の博物館でカセキポケモンの骨格模型が展示されていたら?」をテーマに「ガチゴラス」「トリデプス
【3月17日 Xinhua News】中国古生物学会は12日、江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)で2020年度の「中国古生物学十大成果」を発表した。中国科学院や西北大学、中国地質大学武漢校、中山大学などが主導した研究成果が選ばれた。 十大成果は次の通り。 ▽基幹動物の聴覚器官とそしゃく器官のモジュラー進化の分岐点。 ▽古ゲノムが示す中国の南方人と北方人の集団移動と混合の歴史。 ▽澄江動物群「章氏麒麟蝦(キリンシア、Kylinxia zhangi)」の発見が説き明かす節足動物の起源。 ▽澄江動物群の本質的価値:動物界の形成と人類の基本器官の誕生。 ▽カンブリア爆発時期の盗み寄生の関係を示す最古の化石。 ▽青海チベット高原中部における中期始新世湿潤低地の亜熱帯「シャングリラ」生態系。 ▽三畳紀からジュラ紀にかけての気候変動と森林火災:中国華南地区の化石証拠。 ▽白亜紀の琥珀(こは
任天堂の大人気ゲーム『Splatoon2』の深海メトロを、様々な分野が専門の生物学研究者達がライブ配信にて調査していきます! ■ コメントやハッシュタグについて コメントやTwitterのハッシュタグで頂いた助言・アイデア・仮説を動画内で取り上げさせて頂く場合がございます。各種SNSおよびコメント欄でご一緒に盛り上がっていきましょう!Twitterでのハッシュタグは「 #Splatoon生物学 」でよろしくお願いします。 チャンネルについての感想などは「 #ゆるふわ生物学 」にお願いします! ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ #ゆるふわ生物学 はゲーム好きの生物学研究者達によるYouTubeチャンネルです。ゲームの生物学的考証や #ゲームさんぽ などを通じてゲームの楽しみを深めつつ、生物学やその研究の面白さを共有することが夢に活動しています! 公式Tw
この項目では、進化生物学におけるシグナル理論について説明しています。経済学における理論については「シグナリング」を、工学における概念については「信号処理」をご覧ください。 ストッティング (プロンキング)により、 スプリングボック (Antidorcas marsupialis) は自身が若く、健康であり、チーターなどの捕食者にとって追いかけることに益がない、とする正直なシグナルを発する。 進化生物学におけるシグナル理論とは、同種内または種をまたいだ動物のコミュニケーションについての理論である。中心となる問題は、性淘汰のような利害の衝突が発生する場合に、不正直なシグナル(英語版)ではなく正直なシグナル(意識的、意図的ではないと思われるふるまい)を行っていると考えられる際のメカニズムである。そういったシグナルが、進化的に安定した戦略に対してどのように影響しうるか、数学的モデルを使って検証する
内容紹介 競争? 淘汰? いや違う。 ——ダーウィンの知恵は、私たちを共生へと導く。 がん細胞、免疫系、ミツバチのコロニーから、「多細胞社会」としての人間まで…。 進化生物学の最前線から、人間の社会・経済活動のメカニズムを解剖する、知的興奮の書! 「わかりやすい文体と、深いアイディアと洞察。 日常生活からグローバル政策決定まで、進化論を軸にした驚くべき探求」 ——ロバート・M・サポルスキー(『サルなりに思い出す事など』著者) 「常識への挑戦の書。新たな思考を開く」 ——ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』著者) 『ネイチャー』誌など、各界で話題騒然! 【書評・メディア情報】 ■京都新聞(4月5日)/短評 ■山形新聞(4月5日)/短評 ■日本経済新聞(4月11日)/書評(佐倉統氏・東京大学教授) ■VOICE(8月号)/著者(デイヴィッド・S・ウィルソン氏)インタビュー ■「ポリテ
明治時代の平均寿命は42〜44歳 「人生は短いが、人生で最も長いものだ(Life is short, but it’s the longest thing you’ll ever do.)」 そんな言い回しがあります。 生まれてから死ぬまでの人生は、人生において最も長い。あなた、そして私が所有する最長のものが「人生という時間だ」、という意味です。 20代や30代の頃は、1年が永遠のように感じることさえあるでしょう。そして50歳や60歳になると、初めての経験がぐっと減り、喜びも驚きも失われ、1年があっという間に過ぎてしまいます。時間の認識は不思議なものです。 1900年前後の明治時代の日本人の平均寿命は、42〜44歳だったようです。今からおよそ120年前のことです。300年前の江戸期に遡っても、平均寿命は35〜40歳と大差ありません。そう考えれば、この120年の間に急速に寿命が延びたことは地
この記事は、2024年度までの研究室の活動や考えているトピックについてまとめたものになります(2023年度を更新しました)。 特に大学院入試受験者の方に参考にしてもらえればと思って作成しました。研究室の全体的な情報はHPを参照してください: またこの分野の勉強の仕方などは 細胞の理論生物学の学び方(学部前期向け) 細胞の理論生物の学び方(学部後期・大学院編) なども参考にしていただけたらと思います。 概要 我々の研究室では、生命システムの示す様々な情報処理の原理やその効率・限界を、数理や情報の言葉で理解することに興味を持っています。対象は広く、細胞走性、細胞薬剤耐性、集団運動、免疫、発生、嗅覚、進化、自己複製など興味や目的に応じて適切な現象を扱います。 既存の数理を活用するだけでなく、生体特有の問題設定を扱うために新しい数理も構築しています。また、実際の関連データからこれらの原理を検証する
研究や教育等の記事を書いています。掲載内容は個人的見解であり、群馬県立女子大学の立場や意見を代表するものではありません。 国際関係論・国際政治学の1つのメインテーマは、「戦争と平和」です。にもかかわらず、我が国のこの分野の研究者たちは、「世界では暴力が激減しており、平和への道を進んでいる」ことを論証する大作について、あまり大きな関心を払っていないように見えます。その大著とは、スティーブン・ピンカー(幾島幸子・塩原通緒訳)『暴力の人類史(上)(下)』青土社、2015年(Steven Pinker, The Better Angles of Our Nature: Why Violence Has Declined, NY: Penguin, 2011)です。 このピンカー氏(ハーバード大学)の著作は、この学問分野の代表的な国際政治学会の機関紙『国際政治』において、これまで書評の対象になってい
現生のアザラシの近縁種で、今から2300万年以上前に生息していたポタモテリウム(Potamotherium valletoni)は、カワウソのような外見をしており、ひげを使って餌を探したり、水中環境を探索したりしていた可能性が高いことを示した論文が、Communications Biologyに掲載される。この知見は、古代のアザラシが陸上生活から水中生活に移行した過程に関する新たな手掛かりとなる。 現生のアザラシは、海洋環境に生息し、ひげを使って水中の振動を感知して餌を探しているが、古代の近縁種の大部分は、陸上環境か淡水環境に生息し、その一部は、前肢を使って周囲を探索していた。アザラシとその近縁種がひげを使って餌を探すようになった時期については、今回の研究まで分かっていなかった。 今回、Alexandra van der Geerらは、ポタモテリウムの脳構造をイタチ科動物、クマ、アザラシの
チリの亜南極地域で発見され、アンキロサウルスの新種とされる化石が、装甲恐竜の起源と初期進化についての新たな手掛かりをもたらしている。この知見を報告する論文が、Nature に掲載される。今回の知見は、Stegouros elengassenが武器となる大きな尾を進化させており、これが他の恐竜には見られない特徴であることを明らかにした。 かつてパンゲア超大陸の一部だった北方のローラシア大陸で発見された曲竜下目アンキロサウルスは、多様性に満ちた恐竜種で、詳しく研究されている。これに対して、南方のゴンドワナ大陸のアンキロサウルスには、最古のアンキロサウルスが含まれている可能性が高いと考えられているが、その化石はほとんど見つかっておらず、解明が進んでいない。 今回、Alexander Vargasたちは、チリ最南端のマガリャネスで発見された、保存状態が良好でほぼ完全な骨格化石が、後期白亜紀(約71
大垣市と池田町にまたがり、石灰岩で形成されている金生山(217メートル)で、これまで土地の権利の関係で残されてきた山頂部で石灰岩の採掘が進んでいる。地元の小学校の校歌にもうたわれる山は消滅への道を歩んでいる。 金生山は約2億5千万年前の海底が隆起し、古生物が堆積した石灰岩が積み上がってできた。大垣市史によると、酸化カルシウムを半分以上含むため石灰の生産に適している。明治期以降に赤坂地区で石灰と大理石の生産が盛んになり、国会議事堂の建材にも使われた。石灰関連は地元の重要な産業だ。周辺では多数の事業者が石灰岩を掘る。2022年から山頂部を採掘するのは、矢橋ホールディングス(HD、大垣市)のグループ会社、三星砿業。製鉄用を中心に年間約180万トンを採掘する。
まえのエントリの最後、加藤先生の見解では、人間以外の生物には性別役割や性差別が存在しないので、性的二型が性役割や性差別にどう関係するかという課題は、生物学ではなく人文社会系のジェンダー研究の課題だ、ということになる。 これは見た目よりも複雑な主張ですよね。性差別は人間社会以外には存在しない、っていうのはありそうな話だってのはみとめてもよい。なぜなら性差別は(おそらく定義からして)性によって人々を不適切に、差別的に扱うことであり、人間以外の存在者について、「道徳的に不適切な振る舞いだ」などということが言えるとはおもえないから。 「性別役割」の方はそれに比べるともっと面倒になる。オスとメスがちがった行動をとったりすることは人間以外の生物について認められる。もちろん、「ネコのメスはこうするべきだ、そうしないと不道徳なメス猫だ」などということはありえないが、たとえば鳥のつがいや、ゴリラやオットセイ
幅およそ1mmという小ささながら、そのポテンシャルは膨大なり。 タフツ大学、バーモント大学、ハーバード大学ヴィース研究所の研究者らによって新たに開発された「xenobot」は、寿命の長さが数日~数週間あるという生体ロボット。米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)で新たに発表された研究によると、"再構成可能な生物"と言い表されています。人工生体ロボットとは一体どのようなもので、どう作られたのか、そしてどのような分野で役立つのでしょうか? 【全画像をみる】生物学的材料でできた小さなロボット「xenobot」が、ほぼ人工生物 プレスリリースで「これは最新の生体ロボットです。従来のロボットでも、有名な種類の動物でもありません」と説明するのは、バーモント大学のロボット技術者で、研究の共同リーダーを務めるJoshua B
昆虫や魚は卵を産むとすぐに力尽きる。しかし、人間の女性は、閉経して生殖能力を失っても寿命が残されている。これはなぜか。静岡大学大学院の稲垣栄洋教授は「哺乳類には子育てという大仕事が残っている。子に生きていくための知恵を教えるために、人間は長い寿命を手に入れたのだろう」という――。 ※本稿は、稲垣栄洋『生き物が老いるということ』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。 目覚ましい発展を遂げているAI 最近では、人工知能(AI)の発達がめざましい。ついには、人間に勝つことはありえないと言われた囲碁や将棋の世界でも、人間を打ち負かすほどになってしまった。 それを可能にしたのが、AIの「ディープラーニング」である。 それまでは、人間がAIに将棋を教えていた。たとえば、人間が作り出した最高の囲碁や将棋の定石をコンピューターにインプットしていくのである。 定石というのは、それまでの研究によって、
乃木坂46の「世代交代」は可能か? 「生物学」から考える「もしかしたら絶滅への過程を見ているだけかもしれない」 乃木坂46の4期生たち(公式Twitter@nogizaka46より) この8月に結成10周年を迎えるアイドルグループ・乃木坂46。白石麻衣をはじめグループの黎明期を支えた1期、2期生がどんどん卒業していく一方で、3期、4期の新しいメンバーたちが活躍の場を広げつつある。そんな乃木坂46は、このまま「世代交代」に成功し、アイドル界の頂点に君臨し続けるのか、それとも「世代交代」に失敗してしまうのか──? そこで、あらゆる専門家に「世代交代」という現象について話を聞き、乃木坂46の「世代交代」を成功させるために知恵を拝借しようという本連載をスタート! 第1回目は、立教大学理学部生命理学科准教授で生物学者の榊原恵子先生に、生物学の観点から「世代交代」の話を聞いてきた。 乃木坂46と生物学
仕事をしながら自身で定めた目標に向かって勉強している社会人男女を多数取材しました。学びの“現場”である自宅の勉強机にスポットを当てて紹介しつつ、学ぶ理由やキャリアのヒストリー、その人なりの勉強のコツなどを掘り下げます。そこには、大人の学びを効率的かつ前向きに取り組むためヒントがたくさんありました。ムック『THE DESK リアルな「勉強机」から⾒えた⼤⼈の学び100のヒント』から抜粋してお届けします。 無印良品の4人掛けダイニングテーブルのお誕生日席が、勉強するときの定位置。仕事もここで行う。(1)仕事で動画編集なども行うPCはdynabookのゲーミングノートパソコン、インテリアになじむシルバーをチョイス。(2)マウスはロジクールのワイヤレストラックボール MX ERGO。「普通のマウスを長時間使うと腱鞘炎になる」ので、マウスは常にトラックボールを選び、(3)のリストレストで手首をいたわ
「ワクチン後」の世界に起こること これまで新型コロナウイルスは、ワクチンの存在しない世界で感染を爆発的に拡大させてきた。ここで立ち止まって、少し考えてみてほしい。 ワクチンのない「これまで」と、ワクチンの存在する「これから」では、ウイルスの変異の仕方はどう変わるだろうか。 これまではウイルスに生じたほぼすべての変異が生き残ることができたに違いない。イギリス型のように感染力のより強い変異体は、より生き残りに長けていたので、あっと言う間に従来のものと置き換わってしまった。さて、ワクチン接種が始まったあとでは、どのような変異体が生き残りやすいだろうか。 ワクチンによって人が獲得した免疫に防御される変異体は、今後は容易には生き残れない。 ウイルスは常に変異し続けている。無数の変異のなかに1個でも免疫をかいくぐる仕組みを持った変異体は、ワクチンの抵抗性を獲得したウイルスとして、あっと言う間に地域にそ
バラク・オバマ元米大統領はまだイリノイ州選出の新人上院議員だった頃、初の外国訪問で、危険な生物物質を扱うウクライナの施設に連れて行かれた。倒壊しそうなその施設では、米当局者が生物兵器の製造を手伝うのではなく、死に至る危険な病原体がテロリストの手に渡らないよう管理に当たっていた。 「炭疽病を起こすバクテリアである炭疽菌の入ったガラス製薬瓶のトレーを取り出した」。ウクライナ政府の協力の下で行われていた米国支援の同プログラムで、米国防総省の担当幹部を務めていたアンドリュー・ウェーバー氏は当時をこう振り返る。そのトレーを「懸念を隠せない若き上院議員に」見せたという。 オバマ氏自身、2005年のウクライナ訪問について「炭疽菌や疫病が詰まった試験管が施錠されることも、警備されることもないまま、そこに置かれていた」と当時の経験を語っている。...
生物はなぜ死ぬのでしょうか。 哲学的なこの問いについて誰もが考えたことがあるはずです。 生物学的な観点から見たとき、死という現象には必然的な理由がある。死は進化に必須の現象だ──『生物はなぜ死ぬのか』の著者である小林武彦教授はそう語ります。これは一体どういうことなのでしょうか? そもそも生物の死には、三つのパターンがあります。 一つ目が虫に多い「プログラム的に死ぬ」パターン。決まった時期に成熟し、そして決まった時期に一斉に死ぬ性質を持っているのです。カゲロウやカブトムシがこれにあたるでしょう。 二つ目が小動物や魚類に多い「食べられて死ぬ」パターン。たとえばマグロは数千万もの卵を生みます。しかし無事に成長できる僅か数十匹の個体を残し、あとは成長過程ですべて食べられてしまうのです。 最後が大型動物によく見られる「食べられなくなって死ぬ」パターン。強い捕食者であるホッキョクグマは老化し、いずれエ
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