東京都渋谷区の「渋谷パルコ」で11日夜、若い男性が転落し、下にいた50代の男性が負傷した。繁華街にある商業施設から人が落ちて通行人を巻き込む事故は後を絶たない。専門家は、乗り越えられない壁を設置するなど、施設側がハード面の対策を強化すべきだと指摘している。 警視庁渋谷署によると、男性は渋谷パルコ10階の屋上テラスから転落したとみられ、搬送先の病院で死亡が確認された。防犯カメラには、自分で柵を越える映像が残っていたという。50代男性は転落した男性の足が接触したとみられ、頭部を負傷した。 同様の事故は、これまでも各地で起きている。渋谷区の商業施設「タカシマヤ タイムズスクエア」では2006年、男性が13階から転落し、2階デッキにいた男女3人が重軽傷を負った。 07年には、豊島区の「池袋パルコ」で、女性(当時25歳)が屋上から飛び降り、歩道を歩いていた男性(同38歳)が巻き添えになっていずれも死