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短篇集の検索結果1 - 40 件 / 56件

  • 今年(2023年)おもしろかった本を一気に紹介する。 - 基本読書

    今年おもしろかった本を一気に紹介します。大きめの書店が次々閉店し、人手不足や配送の問題もあって出版的には厳しい時期が続くがおもしろい本は依然として絶えない。あとゲームもいっぱいやったので、本だけでなくゲームも合わせて振り返っていこう。いつもは長くても5000文字ぐらいだが、今回は試しに合計1万文字以上書いてみたので、よかったら目次から興味あるやつにとんで読んでみてください。 SFを紹介する キム・スタンリー・ロビンスン『未来省』 N・K・ジェミシン『輝石の空』 ローラン・ビネ『文明交錯』 シーラン・ジェイ・ジャオ『鋼鉄紅女』 ジョン・スコルジー『怪獣保護協会』 『宇宙の果ての本屋』 ジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』 酉島伝法『奏で手のヌフレツン』 川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』 斜線

      今年(2023年)おもしろかった本を一気に紹介する。 - 基本読書
    • 【22時追記あり】「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・前編

      選抜条件自然科学、技術に対する信頼がある。宇宙の広大さ・希薄さに気が遠くなる。宇宙と比べた自分の一生や人類の歴史の短さに唖然となる。人類が地質学的時間の果てにヒトならざるものに進化・退化してしまう。何らかの形でエイリアン・地球外生命体と敵対する。政治的でない。あるいは、政治は扱われるがプロットの邪魔をしない、それどころか面白くしている。または、作者の主張が強くて作者の顔がはっきりと見えることがない。 上記の条件のうち、いくつかを満たしているものを作家ごとに紹介する。 作品のオチには触れないつもりだが、途中に何が出てくるかとかそういったレベルでは作品の内容に触れる。 記憶を頼りに書いているので誤っているかも。 グレッグ・イーガン思い入れが多い。ただ、近年のイーガンの長編は自然科学の素養が無いと何を言っているかまったくわからない作品が多いので(高校どころかひどいのになると大学院レベル)、短篇集

        【22時追記あり】「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・前編
      • 早川書房の3000作品以上が最大50%割引の電子書籍セールがきたので、新作SF・ノンフィクションを中心にオススメを紹介する - 基本読書

        プライムデーに合わせて恒例となっている早川書房の50%割引のセールがきているので、今回も一年以内に刊行された新作SF・ノンフィクションを中心に紹介していこうかと。セール期間は2024年6月25日〜7月17日までで、セール対象は2023年12月までの作品になり、直近半年についてはまた次回。 amzn.to SF小説のおすすめを紹介する。 白亜紀往事 作者:劉 慈欣早川書房Amazonめぼしいものをみていたが今回は特にSFが豊作だ。目玉の一つは、『三体』の劉慈欣による中篇相当の作品『白亜紀往事』。物語の舞台は白亜紀末期、独自に知性を発達させた大きな恐竜と、その反対に小さな生き物の蟻、二者の協力関係を主軸に描き出していく。恐竜は初歩的な言語を使いこなすなど知性が高いが、細かな作業は不得意であり、その弱点を蟻が補うことで、文明は相互発展していくのである。 最初両者の関係は蟻が恐竜の歯を掃除するよう

          早川書房の3000作品以上が最大50%割引の電子書籍セールがきたので、新作SF・ノンフィクションを中心にオススメを紹介する - 基本読書
        • 【SFマガジンで話題沸騰】特別対談:宇多田ヒカル×小川哲 全文を無料公開!|Hayakawa Books & Magazines(β)

          ベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルさんと、ハヤカワSFコンテスト出身の直木賞受賞作家・小川哲さんによる、SFマガジン史上に残る豪華対談が話題となり、発売前にもかかわらず増刷なったSFマガジン2024年6月号。本欄では、その対談全文をなんと無料で公開いたします! SFマガジン2024年6月号 定価:1320円(税込)早川書房特別対談:宇多田ヒカル×小川哲撮影:古谷勝/Styling:小川恭平/Hair and Make-up:稲垣亮弐「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、ハヤカワSF コンテストからデビューし『地図と拳』での直木賞受賞も記憶に新しいSF 作家・小川哲の特別対談が実現。二人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学

            【SFマガジンで話題沸騰】特別対談:宇多田ヒカル×小川哲 全文を無料公開!|Hayakawa Books & Magazines(β)
          • 麻雀漫画はいかにして生まれ、発展していったのかが凄まじい熱量と共に語られる、オンリーワンの通史──『麻雀漫画50年史』 - 基本読書

            麻雀漫画50年史 作者:V林田文学通信Amazonこの『麻雀漫画50年史』は書名の通り、70年代から現代(20年代)まで約50年の麻雀漫画の歴史を追った、オンリーワンの一冊である。僕は麻雀漫画全般に詳しいわけでも思い入れがあるわけでもないが、本書はとにかくおもしろかった。 「麻雀漫画」という狭いテーマを扱いながらも、作家や作品の関連を深く掘っていくことで小説や実際の麻雀業界、アニメ業界との関連もみえてくる。まず、そうした「麻雀を通してみる」ひとつの文化史としてそれ自体がおもしろい。そして、著者のスタイルは作品の概要を紹介するにとどまらず、作品が現代の鑑賞に耐えられるかといった率直な視点からも評していて、「麻雀漫画ガイド」としても機能している。 僕も知らない麻雀漫画が大量に紹介されていて、手に入るかどうかはともかく読みたい漫画が大量に増えた。たとえば世界を統合することが使命と信じる北島敬を主

              麻雀漫画はいかにして生まれ、発展していったのかが凄まじい熱量と共に語られる、オンリーワンの通史──『麻雀漫画50年史』 - 基本読書
            • 「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・後編

              オラフ・ステープルドン「最後にして最初の人類」は現代の人類から数えて第18番目の人類の進化を描写する奇書で、巨大な脳みそだけの存在になったり、知性を退化させてトドかアザラシみたいになってしまったりと、何億年にも及ぶ人類の歴史が豊かな空想力で描かれる。プロットとキャラクターは極めて希薄で、現代の作家がこんな作品を書いて売れることは考えにくいのだけれど(ほぼ設定資料に近いかも)、個人的にはお気に入りと言うか性癖に近い魅力を感じる。 「スターメイカー」はそれをさらに発展させたもので、時間と空間を越えて精神が銀河を飛び回り、エキセントリックなエイリアンの生態の設定を惜しげもなく披露しつつ、それが銀河の歴史にどのような影響を与えたかを語る。そして、この宇宙を創造した存在の意図を探求する旅をする。光速の限界があるため、その旅やエイリアン同士の交流はテレパシーで行われるという設定はSFとしては苦しいが、

                「三体」が好きだった人にオススメしたいSF小説・後編
              • 早川書房の2000作品以上が50%割引の電子書籍セールがきたので、新作SF・ノンフィクションを中心にオススメを紹介する - 基本読書

                ブラックフライデーに合わせて恒例となっている早川書房の50%割引のセールがきているので、今回も一年以内に刊行された新刊を中心におもしろかった作品を紹介していこうかと。夏頃のセールが2700点がセール対象だったのにくらべて今回は「2000作品以上」ということで、特に直近半年ぐらいの作品はあまりセール対象になっていないようだが、それでもおもしろい本はたくさんあるので観ていこう。 amzn.to 最初はSFから プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon引き続き劉慈欣作品の多く(『三体』三部作からスピンオフの『三体0 球状閃電』や『三体X 観想之宙』や短篇集の『円』など)がセール中なのでまだの人にはひとまずおすすめしておくのと(最新刊の劉慈欣長篇デビュー作『超新星紀元』はセール対象外)、アンディ・ウィアーの傑作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』もセール対象。

                  早川書房の2000作品以上が50%割引の電子書籍セールがきたので、新作SF・ノンフィクションを中心にオススメを紹介する - 基本読書
                • 竹書房文庫のSFで電子書籍セールが開催しているので、おすすめを紹介する - 基本読書

                  竹書房文庫から刊行の《竜のグリオール》シリーズ全作刊行を記念して、竹書房文庫の中でもSFに絞った電子書籍セールが開催されているので(13日まで)、竹書房文庫の布教ついでに紹介しようかと。竹書房はSFのイメージは持たれていないかもしれないが、近年はSF好きの編集者ががんばったおかげで竹書房文庫からばんばんSFが(翻訳SFが多いが、日本SFもある)出ていて、しかもどれもおもしろい。 Amazon.co.jp: 竹書房文庫 SF: Kindleストア 書評家や作家といった業界関係者による投票でランキングを決める年刊ムック「SFが読みたい!」でも竹書房文庫発の作品がいくつも名を連ねるなど、竹書房は今やSFを語る上では外せない出版社の一つになっている。特徴の一つと言えるのは竹書房文庫のSFのほとんどを坂野公一がデザインしており、作品によってはかなり攻めた文庫の装幀がみられること。鮮烈なイメージを残す

                    竹書房文庫のSFで電子書籍セールが開催しているので、おすすめを紹介する - 基本読書
                  • 2023年のすごかった漫画(29作品+α) - 村 村

                    ・2023年(1~12月)に刊行された漫画が対象です。 ・ざっくり分類分けしています。 ・分類中の並びは、上に掲載されているものの方がオススメ度が高いです。 1巻が刊行された漫画 平井大橋『ダイヤモンドの功罪』 華沢寛治『這い寄るな金星』 小野寺こころ『スクールバック』 福本伸行『二階堂地獄ゴルフ』 古部亮『スカベンジャーズアナザースカイ』 水谷フーカ『リライアンス』 涼川りん『アウトサイダーパラダイス』 大武政夫『女子高生除霊師アカネ!』 背川昇『どく・どく・もり・もり』 田島列島 『みちかとまり』 堤葎子『生まれ変わるなら犬がいい』 魚豊『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』 つのさめ『一二三四キョンシーちゃん』 我妻ひかり『パコちゃん』 スタニング沢村『佐々田は友達』 にゃんにゃんファクトリー『ヤニねこ』 全1巻長編漫画 コドモペーパー『十次と亞一』 齋藤なずな『ぼっち死の館』

                      2023年のすごかった漫画(29作品+α) - 村 村
                    • ハヤカワのオススメ本12冊+α(〜12/1 kindle版セール中)2023.11/30更新 - 沼の見える街

                      [2023年11月30日更新] ハヤカワがまたkindle本の大規模セールをやっている(今回はブラックフライデーセールで12/1までとのこと)。 amzn.to 私もハヤカワの本が好きで、面白かった本をよくオススメしてるのだが、セールのたびにいちいち紹介するのも面倒なので、広くオススメできそうな本をまとめておく。 ちなみにハヤカワといえばSFの印象があるだろうが、私はけっこうノンフィクションに偏っているので、単純に面白かった本をフィクション/ノンフィクション問わずごちゃまぜで紹介したい。タイトルで10冊といいつつ上下巻やシリーズも1冊扱いで、関連書もちょいちょい並べてるので明らかに数十冊はあるが…。ついでなのでその他のオススメ本も軽めに紹介しとく。セール時はどれもだいたい半額なので買っといて損なし。 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 『イヌはなぜ愛してくれるのか 「最良の友」の科学』 『

                        ハヤカワのオススメ本12冊+α(〜12/1 kindle版セール中)2023.11/30更新 - 沼の見える街
                      • 『皆勤の徒』の著者最新作にして、今年いちばんおもしろかった傑作SF長篇──『奏で手のヌフレツン』 - 基本読書

                        奏で手のヌフレツン 作者:酉島 伝法河出書房新社Amazon酉島伝法はデビュー作の連作短篇集『皆勤の徒』と第一長篇『宿借りの星』が共に日本SF大賞を獲得と、寡作ながらもその作品は常に高い評価を受けてきた。 そんな酉島伝法による最新作『奏で手のヌフレツン』は2014年にSFアンソロジー『NOVA』に載った同名短篇の長篇版で、これが著者の現時点での最高傑作といっても過言ではないほど素晴らしい出来だ。酉島伝法の作風は造語を駆使しながら人ならざるものたちの世界、視点、文化を細かく描き出していく、一言でいえば「唯一無二」という他ないものだ。本作でもその特徴は引き継ぎながらも、ストーリー、世界観はともに既作よりも壮大さを増し、読みながら「今までこんな感覚、文章を読んで味わったことがないな……」と思うほど特殊な感覚と興奮が呼び起こされた。 たとえば下記は本作の一ページ目の文章で、奏で手と呼ばれる人たちが

                          『皆勤の徒』の著者最新作にして、今年いちばんおもしろかった傑作SF長篇──『奏で手のヌフレツン』 - 基本読書
                        • 海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【レーベル解説編】 - ウラジーミルの微笑

                          もうすぐ絶滅するというリアルの書店に寄せて(下) この記事は、海外文学の世界を渉猟するためのガイドマップとなることを目指している。 後編である本稿では、各出版社/各種レーベルの解説記事を載せている。なお、いずれも書き手の強い独断と偏見で書いているため、異なる意見もあるかもしれない。また、取捨選択をして書いているため、網羅性はない。そのあたりはぜひご容赦いただきたい。 前編には海外文学にまつわる基本情報を書いているので、そちらも併せてお読みいただきたい。 岩波書店 重版出来 言わずと知れた老舗出版社。我が国の「文庫」の創始者である。海外文学に関しては、「文庫書下ろし」*1が多いが、現代文学作品がまれに単行本で刊行されることもある。 出版社URL:https://www.iwanami.co.jp/ 直販サイト:なし(出版社サイトから注文は可) 岩波文庫 帯*2の色でジャンル分けをしており、白

                            海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【レーベル解説編】 - ウラジーミルの微笑
                          • 時間から猫テーマまで中華SFの粋が集められた、今年ベスト級のSFアンソロジー──『宇宙の果ての本屋』 - 基本読書

                            宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選 作者:顧適,何夕,韓松,宝樹,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,王侃瑜,程婧波,梁清散,万象峰年,譚楷,趙海虹,昼温,江波新紀元社Amazonこの『宇宙の果ての本屋』は、日本における中華SF翻訳・紹介の立役者立原透耶編集による中華SF傑作選になる。2020年にも同じ新紀元社から『時のきざはし』という中華SF傑作選が出ていて、本書はその続篇というか第二巻にあたる。 『時のきざはし』のレベルは高く、今なお中国の才能を知るためのSFアンソロジーとしてはトップクラスにおすすめしたいしたい傑作だが(文庫化してないから値段的にはあれだけど)、作品全体のレベルでいえば『宇宙の果ての本屋』に軍配があがる。それぐらい全15篇すべてのレベルが高く、時間や猫など様々なテーマ・題材がある中で、どれもが一生記憶に残るような鮮烈な印象を遺してくれる一冊だ。 huyukiitoichi.ha

                              時間から猫テーマまで中華SFの粋が集められた、今年ベスト級のSFアンソロジー──『宇宙の果ての本屋』 - 基本読書
                            • 『闇の左手』などが連なる《ハイニッシュ・ユニバース》物にして、奴隷制度・ジェンダーを真正面から扱ったル・グインのSF短篇集──『赦しへの四つの道』 - 基本読書

                              赦しへの四つの道 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者:アーシュラ K ル グィン早川書房Amazonこの『赦しへの四つの道』は、の『闇の左手』などの傑作群が連なる《ハイニッシュ・ユニバース》と呼ばれる世界を舞台にした、ル・グィンによる連作短篇集だ。 原書は1995年の刊行なので待望の邦訳となる。ル・グインの新しい作品を久しぶりに読んだが、政治・宗教・社会と「異星の文化を立体的に立ち上げていく」マクロ的な手腕と、ほんのわずかな動作から人間の差別感情を浮かび上がらせるミクロ的な演出が、やはり異次元レベルにうまい。今回はテーマが奴隷制や女性の権利獲得の物語ということで展開や文体は重苦しいが、SF☓奴隷制テーマではトップクラスのおもしろさを誇るオクテイヴィア・E・バトラーの『キンドレッド』に比肩しうる作品である。 キンドレッド (河出文庫) 作者:オクテイヴィア・E・バトラー河出書房新社Ama

                                『闇の左手』などが連なる《ハイニッシュ・ユニバース》物にして、奴隷制度・ジェンダーを真正面から扱ったル・グインのSF短篇集──『赦しへの四つの道』 - 基本読書
                              • 【SF作家・山本弘氏逝去】前島賢氏による『シュレディンガーのチョコパフェ』解説「SFとオタクに必要なものの半分くらいは、山本弘に教わった」全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                【SF作家・山本弘氏逝去】前島賢氏による『シュレディンガーのチョコパフェ』解説「SFとオタクに必要なものの半分くらいは、山本弘に教わった」全文公開 2024年3月29日、作家・ゲームデザイナーの山本弘氏が誤嚥性肺炎のため68歳で逝去されました。 早川書房からは現在、小説作品『シュレディンガーのチョコパフェ』『アリスへの決別』『地球移動作戦』『プラスチックの恋人』『プロジェクトぴあの』が刊行されています。 またアンソロジー『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』には表題作となった短篇を収録、ご自身も海外SFのアンソロジストとして『火星ノンストップ ヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇』を刊行され、SF作家としての山本弘氏には生前長いお付き合いがありました。 ご逝去にあたり、氏の長年のファンであり作家・ライターである前島賢氏から、短篇集『シュレディンガーのチョコパフェ』(単行本『ま

                                  【SF作家・山本弘氏逝去】前島賢氏による『シュレディンガーのチョコパフェ』解説「SFとオタクに必要なものの半分くらいは、山本弘に教わった」全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                • 《竜のグリオール》シリーズ最終巻にして、ファンタジィの醍醐味がぎゅっと詰まった長篇ドラゴン・ファンタジィ─『美しき血』 - 基本読書

                                  美しき血 竜のグリオールシリーズ (竹書房文庫) 作者:ルーシャス・シェパード竹書房Amazonルーシャス・シェパードの代表作のひとつ、《竜のグリオール》シリーズの最終巻が『美しき血』として本邦でもついに刊行となった。最終巻といってもこのシリーズは長いサーガや倒すべき敵がいるわけではなく、一作目『竜のグリオールに絵を描いた男』と二作目『タボリンの鱗』はどちらも中短篇集で、三作目となる本作『美しき血』も他と関わりはあるとはいえ独立した長篇なので、どこから読んでも良い。 著者は本作を刊行(フランス語版は2013年、英語版は14年)したすぐ後に66歳で亡くなっており、これが遺作となる。しかし、これが遺作なら納得もできただろう、と思えるほど、様々な要素があわさった、総合的で美しい長篇だ。 《竜のグリオール》シリーズは数千年前に凄腕の魔法使いと戦った結果、死は免れたものの身動きがとれなくなった全長1

                                    《竜のグリオール》シリーズ最終巻にして、ファンタジィの醍醐味がぎゅっと詰まった長篇ドラゴン・ファンタジィ─『美しき血』 - 基本読書
                                  • 何もかも不安定な今だからこそ。8/25発売SFマガジン特集「SFをつくる新しい力」予告|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                    8/25(金)発売、SFマガジン10月号特集「SFをつくる新しい力」の内容を公開します! 文芸ジャンルとして長い歴史を持つSFの、最新世代の読み手たちにスポットを当てた特集。計400名あまりの10~20代SF読者から回答が寄せられたアンケート結果を中心に、SF入門篇ブックガイド2023や、選りすぐりの最新翻訳SF、SFファン活動の歴史と最先端を紹介するエッセイ・評論などでお届けします。世界も気温もTwitterも不安定な今だからこそ、読書を愛する人たちの新たなつながりについて考えてみました。 SFマガジン2023年10月号 特集「SFをつくる新しい力」 特集監修:橋本輝幸※以下、記事タイトルはすべて仮題。 ■読者アンケート企画 10~20代SF読者向けアンケート結果発表 ■SF小説入門作品ガイド(おすすめ作品診断チャート付き) あわいゆき/大恵和実/大戸又/岡野晋弥/蟹味噌啜り太郎/紅坂紫

                                      何もかも不安定な今だからこそ。8/25発売SFマガジン特集「SFをつくる新しい力」予告|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                    • 『百年の孤独』の次はこれだ!文庫で読めるラテンアメリカ文学 - ウラジーミルの微笑

                                      はじめに 文庫で読める!!! 『百年の孤独』は日本でももうかれこれ50年ほど売られ続けている。このため、正直「文庫化」がこれほどのインパクトを与えるとは思ってもいなかった。本を買い集めるためには金に糸目をつけない自分がいかに異端で、一般の読書人がいかに「価格」に敏感かを改めて思い知らされた。 このため、この記事ではあくまで手に入り易く価格も安い「文庫」にこだわって紹介をしている。 なお、忙しい現代人のために冒頭のここで結論も書いておこう。 『百年の孤独』を読んだら、日本文学なり、ヨーロッパ近代文学なり、ふだんの自分の領域に戻る前に、絶対に絶対に絶対に、バルガス・リョサの長編から1作品、それとコルタサルの短篇集『悪魔の涎・追い求める男』を読んで欲しい! さらばマジック・リアリズム 『百年の孤独』≒マジック・リアリズム≒ラテンアメリカ文学。これらはとかく結びつけられがちである。しかし、豊穣なラ

                                        『百年の孤独』の次はこれだ!文庫で読めるラテンアメリカ文学 - ウラジーミルの微笑
                                      • 『百年の孤独』に挫折しないための(自分のための)備忘録まとめ - 世界のねじを巻くブログ

                                        ガルシア=マルケスの楽しみ方 いよいよ、文庫版の『百年の孤独』が本日発売。 あくまで一度挫折した自分がちゃんと楽しめるように、 予備知識を調べてため込んでいたものを、ブログにまとめておこうかなと。 これからはじめて読む方も、参考にしていただければ。 ガルシア=マルケスの楽しみ方 新潮社の『百年の孤独』読み解き支援キット 『ぼくはスピーチをするために来たのではありません』 中短篇集を読んで感じたこと 「なぜは百年の孤独を読むべきか」@ TedEd 本の概要 質問集 世界のブックカバー一覧 バナナ戦争 新潮社の『百年の孤独』読み解き支援キット vzf12576.hatenablog.com 池澤夏樹が百年の孤独について書いている 『ブッキッシュな世界像』を62円でゲットしたのでそれについても書いていきたいなと。 ・・・と思いきや、 新潮社からなんと『百年の孤独』読み解き支援キットが!笑 www

                                          『百年の孤独』に挫折しないための(自分のための)備忘録まとめ - 世界のねじを巻くブログ
                                        • 巨匠・筒井康隆、ついに「最後の作品集」を11月1日に刊行!名作の登場人物たちも勢揃いする極上の掌篇小説25篇、タイトルは『カーテンコール』

                                          巨匠・筒井康隆、ついに「最後の作品集」を11月1日に刊行!名作の登場人物たちも勢揃いする極上の掌篇小説25篇、タイトルは『カーテンコール』 11月1日発売予定 カバーは仮のものです 今月24日に89歳の誕生日を迎える文壇最後の巨匠、筒井康隆さん。その巨匠自ら、「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」と宣言する『カーテンコール』が11月1日、新潮社より刊行されます。 〈巨匠、最後の挨拶〉のような本書は、この3年ほど書き継いできた25篇もの珠玉の掌篇小説(ショートショート)集。 前作の短篇集『ジャックポット』が、「現代絵画や現代音楽に張合う小説を」という試みの実験作が多かったのに比べて、今回の『カーテンコール』は読者を愉しませることに主眼を置いた、エンターテインメント色の強い作品ばかりです(タイトル通り、これまでの愛読者への最後の挨拶(カーテンコール)みたいに)。 もとより、ショートショ

                                            巨匠・筒井康隆、ついに「最後の作品集」を11月1日に刊行!名作の登場人物たちも勢揃いする極上の掌篇小説25篇、タイトルは『カーテンコール』
                                          • 読書週間チャートでわかるおすすめ本特濃タイプ|深緑野分

                                            Twitterで上げたおすすめ本チャートです。 該当のツイートはこちらです。 https://x.com/fukamidori6/status/1718217293271089575?s=20 #読書週間におすすめしたい本 ということでチャート作ってみたよ!!!5時間くらいかかったよ!!! みんな遊んでみてね!!! 画像なのでALT付けたいんですがチャートを文字数内に入れられなかったので、少し後で読み取れるよう文章化しますね。 https://t.co/r3LHG6RRiu pic.twitter.com/Un0z5JDsFr — 深緑野分 (@fukamidori6) October 28, 2023 画像だと読み取りができないのでこちらにテキスト版を上げますね。(ALTだと文字数が足りなかった……) 分岐は基本的にYES/NOの選択になります。テキスト版なので、一度進んでからいったん戻

                                              読書週間チャートでわかるおすすめ本特濃タイプ|深緑野分
                                            • 『特別編 響け!ユーフォニアム』石原立也(監督)×小川太一(副監督)インタビュー【スタッフ&声優 短期連載:第1回】 | アニメイトタイムズ

                                              『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』石原立也監督×小川太一副監督インタビュー|今まで“森”を見ていた久美子が、“林”も見るようになった――彼女がどこへ着地するのかの指標にもなる作品【スタッフ&声優 短期連載:第1回】 京都アニメーションのハイクオリティな映像でも大人気の『響け!ユーフォニアム』シリーズ、約4年ぶりの新作がついに完成! 作品集『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』(著:武田綾乃)の中編を原作とする完全新作『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』が、2023年8月4日(金)から全国74館の劇場で上映されます。 主人公となる、北宇治高校吹奏楽部の黄前久美子は、2年生の秋を迎えて新部長に就任。部長としての最初の大仕事は、12月に開催される、小編成によるコンテスト「アンサンブルコンテスト」です。代表チームを決める校内予選に向け

                                                『特別編 響け!ユーフォニアム』石原立也(監督)×小川太一(副監督)インタビュー【スタッフ&声優 短期連載:第1回】 | アニメイトタイムズ
                                              • 蓮實重彦が大江健三郎について書いた文章を読んでふざけんじゃねぇと思ったので、蓮實の原罪を断罪することにした

                                                東京創元社に対する告発文の更新が滞っていますが、純粋に私自身が忙しかったというだけのことであって、それ以外の理由はありません。全体として長篇小説に相当する程度の分量にはなるため、引き続き少しずつ更新を続けていきます。 ただ、今回は、どうしてもこれだけは書いておかなければならないということがあったため、そちらの方を優先してアップします。……とはいえ、大きい文脈の中では、日本の出版業界・文芸業界の腐敗という点で関連してくることでもあります。 少し前のことだが、蓮實重彦が大江健三郎について書いた文章を読み、そのあまりにも大江に対して不当である悪辣な仕打ちについて、心の底から憤激するということがあった。 一応断っておくと、問題の文章は、大江が亡くなる以前に執筆され、公表されたものだ。ただし、大江が亡くなった後に公表された蓮實による追悼文を一読しても同じ論旨があったため、「蓮實重彦による大江健三郎に

                                                  蓮實重彦が大江健三郎について書いた文章を読んでふざけんじゃねぇと思ったので、蓮實の原罪を断罪することにした
                                                • 【ポノック短編劇場『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』】ポスト宮崎駿は誰の手に?ジブリに囚われまいとして逆にジブリを意識しすぎた感のある迷作。 - ioritorei’s blog

                                                  ポノック短編劇場 ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間- ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間- 『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』とは スタジオポノック カニーニとカニーノ あらすじ キャスト サムライエッグ あらすじ キャスト 透明人間 あらすじ キャスト ジブリに囚われまいとして逆にジブリを意識しすぎた感のある迷作 目の付け所はさすがだけど… もはや時代遅れ?スタジオジブリの世界観が通用したのは宮崎駿あってこそか パソコン嫌いが生んだジブリの世界観 宮崎駿の影を追ったポノックと超えようした細田守 『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』とは 『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』は、2018年8月24日に公開されたスタジオポノック制作による日本のアニメーション映画。 『カニーニとカニーノ』『サムライエッグ』『透明人間』の3つの短篇で構成される。 スタジオポノックのプロジ

                                                    【ポノック短編劇場『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』】ポスト宮崎駿は誰の手に?ジブリに囚われまいとして逆にジブリを意識しすぎた感のある迷作。 - ioritorei’s blog
                                                  • イスマイル・カダレを読む(「幻視社第五号」より) - Close To The Wall

                                                    アルバニアの小説家イスマイル・カダレが亡くなった。 アルバニアの著名小説家が死去 イスマイル・カダレさん、88歳(共同通信) - Yahoo!ニュース 誰がドルンチナを連れ戻したか 作者:イスマイル カダレ白水社Amazon 15年ほど前に『誰がドルンチナを連れ戻したか』を読んだのをきっかけに東欧文学に関心を抱いて〈東欧の想像力〉叢書その他を読みはじめ、その挙句に二年後の2011年にはイスマイル・カダレと〈東欧の想像力〉特集として同人誌「幻視社第五号」を出したきっかけになった作家だ。後に『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』にもカダレの項目を書くことになった。 イスマイル・カダレ - 誰がドルンチナを連れ戻したか - Close To The Wall 2011 幻視社第五号PDF版 ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち 青月社Amazonノーベル文学賞でも取ってもっと翻訳が出て欲しいと

                                                      イスマイル・カダレを読む(「幻視社第五号」より) - Close To The Wall
                                                    • 書いた本が読まれて嬉しいということ - やしお

                                                      20年ほどネットで小説をほそぼそ書いていたらKADOKAWAから短編集を出してもらった。その経緯は以前↓に書いた。 小説の商業出版にいたる顛末:八潮久道『生命活動として極めて正常』 - やしお 八潮久道『生命活動として極めて正常』 生命活動として極めて正常 作者:八潮 久道KADOKAWAAmazon 出版から1ヶ月ほど経って、実際に他人に読んでもらえているのを見ると、不思議な感じがする。驚き、喜び、非現実感がないまぜになって変な感じする。色々と感想等を書いていただいたのを、(宣伝も兼ねつつ)自分用にもまとめておきたい。 レビュー・感想 直近で目撃した順 小説家 円城塔氏:週刊文春6月13日号(6月6日発売) 「激推しぽよ」本を読まない人も、息をするように本を読む人も楽しめる“とてもマレな本”の内容は… | 文春オンライン 内容そのものには一切触れないまま、作品の可能性を広げるようなレビュ

                                                        書いた本が読まれて嬉しいということ - やしお
                                                      • 韓国SF作家キム・チョヨプが語る。異なる他者を理解しようとすることを、諦めたくない | CINRA

                                                        近年、韓国では「新世代」と呼ばれる作家たちによるSF小説が一大ブームとなっている。その潮流を牽引しているひとりが、キム・チョヨプだ。2019年刊行のデビュー作『わたしたちが光の速さで進めないなら』は韓国内で発行部数35万部の大ベストセラーに。日本でも翌年に邦訳が刊行されると相次ぐ重版となった。 今年9月、日本では3冊目となる単著『この世界からは出ていくけれど』(早川書房)を刊行。SF小説という表現を通じて現実社会やコミュニティの在り方を問い、「決定的にわかりあえないこと」、それでも「なんとかわかりあおうとする人間同士の様」を描いてきたキム・チョヨプによる最新作は、よりそのテーマが色濃くなっていると感じる。11月、『K-BOOK フェスティバル』で来日した作家に希少な日本でのインタビューの時間をいただき、大学で化学を専攻していた彼女のバックグラウンドから近作のテーマまでじっくり話を伺った。

                                                          韓国SF作家キム・チョヨプが語る。異なる他者を理解しようとすることを、諦めたくない | CINRA
                                                        • ガルシア=マルケスの短編・中編小説を読むためのガイド - 世界のねじを巻くブログ

                                                          『百年の孤独』を読む前に ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』を読む前に、 頭を"マジックリアリズム慣れ"させておこうと、短編集を読むことにしました。 アマゾンなどで手に入りやすく、お手頃価格な版を3つほど紹介しておきます。 (※ちなみにねじまき自身は、 インタビュー集・文学論を2冊と、短編を数編読んだことがあるレベルで、 ほぼガルシアマルケス初心者、ということを事前に書いておきます) ガルシア=マルケス中短篇傑作選 (河出文庫) まずは比較的新しめのこの中短篇集より紹介。 ガルシア=マルケス中短篇傑作選 (河出文庫) 作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス 河出書房新社 Amazon 「大佐に手紙は来ない」「純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語」など、世界文学最高峰が創りだした永遠の物語。著者の多面的な魅力を凝縮した新訳アンソロジー。 収録されている作品

                                                            ガルシア=マルケスの短編・中編小説を読むためのガイド - 世界のねじを巻くブログ
                                                          • 今週のはてなブログランキング〔2023年12月第1週〕 - 週刊はてなブログ

                                                            はてなブログ独自の集計による人気記事のランキング。11月26日(日)から12月2日(土)〔2023年12月第1週〕のトップ30です*1。 # タイトル/著者とブックマーク 1 ゲームを趣味にしている人の割合が多いのはどのくらいの収入の人たちなのか調べてみた - nonameのノート by id:noname774300 2 【2食付き2万円以下】2022年に1人で泊まったコスパ最強の温泉宿ベスト10を今更ながら発表する - 温泉ブログ 山と温泉のきろく by id:happydust 3 韓国で発生している「手の形」が男性嫌悪(男性器が小さい)を示しているという騒動の歴史的背景 - 電脳塵芥 by id:nou_yunyun 4 日米でエンジニアの育成戦略が正反対だと気付いた話 - メソッド屋のブログ by id:simplearchitect 5 どうしてもドメインを永久保持できない企業

                                                              今週のはてなブログランキング〔2023年12月第1週〕 - 週刊はてなブログ
                                                            • 昨年急逝した作家・津原泰水による最後の長編小説『夢分けの船』がついに刊行

                                                              昨年10月2日、58歳で急逝した津原泰水さん最後の長編『夢分けの船』が、株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役小野寺優)より2023年10月12日に刊行となります。 四国から東京へ。 映画音楽の勉強のため、専門学校へ通うこととなった修文(よしふみ)は、引っ越し先・風月荘704号室にまつわるある噂を聞く。 「出るよ、茲(ここ)」――久世花音(くぜかのん)……かつて修文と同じく「音楽」という「夢」を追い続け、ある日、自らの命を絶った3代前の住人の幽霊の話を。 “かのん”が影を落とす部屋から始まる、切なくも美しい青春の物語。 舞台は現代、文体は明治・夏目漱石(新仮名)という挑戦。執筆開始から15年・530枚の長編小説 『夢分けの船』について、生前、津原泰水さんはTwitter(現X)で次のように書かれています。 〈『夢分けの船』は嘗て河出書房新社のウェブサイトに連載していた青春小説の完成

                                                                昨年急逝した作家・津原泰水による最後の長編小説『夢分けの船』がついに刊行
                                                              • 11-2 真田太平記 ② (~1982) - 小説を 勝手にくくって 20選!

                                                                *1985年にNHKで放映された真田太平記。真田幸村を草刈正雄、実直な兄信幸を渡瀬恒彦、そして「表裏比興の者」昌幸を丹波哲郎が演じました。抜群の安定感!(NHKアーカイブス) 【あらすじ】 徳川秀忠勢は天下が目の前にあり戦意も旺盛、小城の上田城など鎧袖一触の気持ちで攻め込む。そこをあしらい「足止め作戦」によって、関ヶ原での西軍の勝利を期待する真田昌幸と信繁の親子。この作戦は成功し、結局秀忠は天下分け目の一戦には間に合わず家康から怒りを買い、終生秀忠のトラウマとなった。 関ヶ原の戦場では、忍びたちも命を楯にして家康の首を狙うが、分厚い守備陣を打ち破ることはできず犠牲ばかりが増えていく。そして昌幸、幸村(信繁から表記変更)親子の尽力も虚しく、西軍は敗北を喫する。昌幸と幸村は秀忠にとって憎さ百倍の相手で死罪は必至と思われたが、信幸の岳父で家康四天王の1人、本多忠勝の「脅し」とも思える懸命の助命嘆

                                                                  11-2 真田太平記 ② (~1982) - 小説を 勝手にくくって 20選!
                                                                • 【本の紹介】読書の春だから、購入した本を紹介。 | 風の奏

                                                                  こんばんは ましゅーです。 ( ゚д゚)ウム 花粉が飛んでるね。 ちょっと鼻水とくしゃみが出ますもんね。 ねこーん 花粉が飛んでいますね。僕の花粉症は症状がかるく、そこまで大した問題にはなりません。でも、会社で症状の重い人を見ると本当に気の毒になっちゃいます。 ここから本編 今回の話題は【本の紹介】です。 (゚д゚)(。_。)ウン 春だからね。 春こそ読書ですよね。 ねこーん 中国の人の句「燈火稍く親しむ可く。」(涼しい秋の夜は、灯火を掲げて読書するのに、最適の季節の意)から、読書の秋なんて言われています。でも、花粉が飛ぶこの季節こそ読書に向いている気がする。外に出たらくしゃみとか酷くなっちゃうので、お家で珈琲でも飲みながら読書をするのが吉だと思わないかい? だからこそ、読書の春で行きましょうよ。これからはね。 購入書籍の紹介 ( ゚д゚)ウム それではさっそく…。 書籍の紹介に参りましょ

                                                                    【本の紹介】読書の春だから、購入した本を紹介。 | 風の奏
                                                                  • ファンタジーの最高峰『氷と炎の歌』からテイラー・スウィフトの泣けるラブソング「Death By A Thousand Cuts」まで、4年ぶりにオフ会したら、みんなのお薦めが積み上がった

                                                                    ファンタジーの最高峰『氷と炎の歌』からテイラー・スウィフトの泣けるラブソング「Death By A Thousand Cuts」まで、4年ぶりにオフ会したら、みんなのお薦めが積み上がった 推しの作品を持ち寄って、まったり熱く語り合うオフ会、それがスゴ本オフ。 本に限らず、映画や音楽、ゲームや動画、なんでもあり。なぜ好きか、どう好きか、その作品が自分をどんな風に変えたのか、気のすむまで語り尽くす。 SF、愛、ホラー、お金、食など、その時その時のテーマがあって、そのテーマに沿ったお薦めならなんでもOKになる(テーマ一覧)。今回は4年ぶりの開催ということで、「久しぶりにお薦めしたい作品」、要するにノンテーマで集まった。 推しへの熱量にアテられて、思わずこっちも身を乗り出す。知らない作品を身近に感じ、思わず手に取って見たくなる。自分のアンテナがいかに狭いかを思い知る。読みたい本、観たい映画、聴きた

                                                                      ファンタジーの最高峰『氷と炎の歌』からテイラー・スウィフトの泣けるラブソング「Death By A Thousand Cuts」まで、4年ぶりにオフ会したら、みんなのお薦めが積み上がった
                                                                    • 今年のSF短篇集ベストワン候補 フォード『最後の三角形』がいいぞ! - 新刊めったくたガイド|WEB本の雑誌

                                                                      『最後の三角形: ジェフリー・フォード短篇傑作選 (海外文学セレクション)』 ジェフリー・フォード,谷垣 暁美 東京創元社 3,850円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『書架の探偵、貸出中 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5061)』 ジーン・ウルフ,大谷 真弓 早川書房 2,420円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『コスタ・コンコルディア 工作艦明石の孤独・外伝 (ハヤカワ文庫JA JAハ 5-21)』 林 譲治 早川書房 1,188円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 『私は命の縷々々々々々 (星海社FICTIONS)』 青島 もうじき,シライシ ユウコ 星海社 1,485円(税込) 商品を購入する Amazon

                                                                        今年のSF短篇集ベストワン候補 フォード『最後の三角形』がいいぞ! - 新刊めったくたガイド|WEB本の雑誌
                                                                      • 【特集】2024年 本屋大賞ノミネート作品が発表されました!

                                                                        2024年2月1日に本屋大賞ノミネート作品が発表されました!全国の書店員に選ばれた10作品のあらすじ、そして読書メーターでのレビューをぜひチェックしてみてください。 【目次】本屋大賞とは?2024年・ノミネート10作品 本屋大賞とは?NPO法人 本屋大賞実行委員会が2004年に設立。書店(オンライン書店含む)で働く書店員が選ぶ、新刊書の文学賞です。書店員は過去1年間に発刊された書籍を対象に、読んで「面白い!」「売りたい!」と思った本に投票します。2024年 本屋大賞のスケジュール2024年2月1日(木) ノミネート作品発表・2次投票スタート2024年4月10日(水) 大賞作品の発表!発掘部門・翻訳小説部門の結果も発表 2024年 ノミネート10作品作品一覧『黄色い家』川上 未映子(中央公論新社)『君が手にするはずだった黄金について』小川 哲(新潮社)『水車小屋のネネ』津村 記久子(毎日新聞

                                                                          【特集】2024年 本屋大賞ノミネート作品が発表されました!
                                                                        • 13-2 橋ものがたり ②【市井物】(1980) - 小説を 勝手にくくって 20選!

                                                                          *愛蔵版(実業之日本社)の表紙。橋の上で思うのは、運命の岐路で背を向けてしまった、もう1つの人生か。 6 約束 (萬年稿) 幸助は鋳(かざり)師での8年に及ぶ年季奉公がようやく明けると、まっさきに幼馴染みのお蝶に会いに、萬年橋に行く。お蝶は5年前に突然幸助の奉公先に現れて、引っ越しするので別れを告げていた。幸助はお蝶とそのまま別れがたく、5年後の七つ半(午後5時)に萬年橋で会う約束をしていた。以降幸助はお蝶のことを片時も忘れることはなく、懐にはお蝶のために作った箸を忍ばせていた。 しかし幸助は5年の間に、ちょっとした隙に別の女と関係を持ってしまっていた。幸助は橋が見渡せる河辺からそっとお蝶を探すが、刻限を過ぎても姿を見せない。一方のお蝶も、幸助に会う日を待ちわびていたが、幸助には言えない秘密を抱えていた。 *会いたいのに会わない2人を描く藤沢周平流。そしてその結末も、藤沢周平の得意技。写真

                                                                            13-2 橋ものがたり ②【市井物】(1980) - 小説を 勝手にくくって 20選!
                                                                          • ホラーブームはいよいよ大きく 2023年ホラーワールド回顧|好書好日

                                                                            「カクヨム」発の作家が躍進 2023年のホラー小説を象徴する一作といえば、間違いなく背筋『近畿地方のある場所について』だろう。今年1月にネットでの連載がスタート、8月に書籍版が刊行された同作は、ふだんホラーをあまり読まない層をも巻き込んで一大ブームを巻き起こした。モキュメンタリー(疑似ドキュメンタリー)という手法の強みもあるが、奇妙なエピソードを積み重ね、恐怖感を醸成していく手腕が素晴らしい。名フレーズ「かきもありますよ」に代表される言語センスや、実話怪談の手練手管を知り尽くした描写は、怪奇小説好きも唸らせるものがあった。 ホラー作家の登竜門である横溝正史ミステリ&ホラー大賞は、北沢陶『をんごく』(KADOKAWA)という大賞受賞作を得た。大正期の大阪・船場を舞台に、早世した妻との再会を望みながらも、その影に怯える画家を主人公とした長編である。正調ゴーストストーリーであると同時に、旧家の謎

                                                                              ホラーブームはいよいよ大きく 2023年ホラーワールド回顧|好書好日
                                                                            • 13-1 橋ものがたり ①【市井物】(1980) - 小説を 勝手にくくって 20選!

                                                                              橋ものがたり【電子書籍】[ 藤沢周平 ] 価格: 616 円楽天で詳細を見る 橋をテーマにした連作短篇集。そして愛蔵版の本には巻末に、藤沢周平が愛用した江戸古地図が挿入されています。とてもステキな地図なので、こちらの地図から作品の舞台となった「橋」を探して、紹介していきます。 そのため前後2回に分けますが、掲載の順番は地図に合わせて変更していますので、ご了承ください。 1 小ぬか雨(親爺橋) 両親を早く亡くして履物屋で独り住まいをしていたおすみ。自分の預かり知らないところで、がさつで愛情を持てない勝蔵という職人と所帯を持つことになり、将来に希望を持てないでいた。ある目裏口を閉めに行くと、若い男がうずくまっていた。男は追われているといい、おすみは男を匿うことにした。 匿っているときに勝蔵がやってきて来るが、おすみは若い男を隠して勝蔵を体よく追い返す。すると数日後、奉行所の者がやってきて殺しの

                                                                                13-1 橋ものがたり ①【市井物】(1980) - 小説を 勝手にくくって 20選!
                                                                              • 最近読んだ本、読んでる本、買った本、借りた本 - on the road

                                                                                〇最近読んだ本 高丘哲次『最果ての泥徒』 前作『約束の果て 黒と紫の国』を読んでファンになったので、発売してすぐに買った。数年前はamazonで頼むことが多かったのだけれど、最近では本屋で取り置きしてもらうことが増えた。本屋で取り置きしてもらってでも買うことで、少しでも自分の趣味が反映された本が棚に並ぶんじゃないか、という期待。取り置きしてもらった本がレジ奥のキャビネットから取り出される特別感。この本も取り置きしてもらった。 尖筆師とその泥徒のふたりの半生を描いた話。尖筆師というのは、泥で作られた躯体に霊息を吹き込んで、泥徒を創る職業。1890~1910年くらいのヨーロッパを舞台にしていて、当時の情勢が妙にリアルなので、まるっきりファンタジーと言うことでもない。旅順を防衛するため、日本とロシアが戦闘するシーンが相当グロテスクで迫力があった。描写でグッと引き込まれた場面でいちばん印象に残って

                                                                                  最近読んだ本、読んでる本、買った本、借りた本 - on the road
                                                                                • 「シティポップ」は音楽だけにあらず。「都会的でウィットに富んで乾いた空気感を持つ…」 まるで初期の村上春樹のような短編がくれる忘れられた80年代の風景 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

                                                                                  シティポップブームが出版のきっかけにそもそも、「シティポップ文学」とはなにか。平中はこう定義づける。 「アメリカ文学、特に雑誌『ザ・ニューヨーカー』に掲載されていたような短篇作品に大きな影響を受けて書かれた作品を指します。都会的なライフスタイルの描写や、ウィットに富んだ会話、乾いた風景の描写、また、はっとするような“オチ”などが、これらの作品には通底して見られます」 もともと、平中は早い段階から、『シティポップ短篇集』の構想を抱いていたという。 「当初は『日本のニューヨーカー短篇集』というタイトルで企画したんです。でも、作品が実際に『ザ・ニューヨーカー』に掲載されていたわけでもないですし、また僕自身が若かったこともあって、実現しませんでした」 そんな状況が変わったのが、昨今の「シティポップブーム」だ。 「今、シティポップが欧米やアジア全域でも流行しているという話がいろいろ聞こえてきたんです

                                                                                    「シティポップ」は音楽だけにあらず。「都会的でウィットに富んで乾いた空気感を持つ…」 まるで初期の村上春樹のような短編がくれる忘れられた80年代の風景 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け