神戸市が神戸空港と都心・三宮を結ぶ地下鉄新線の整備を検討していることが同市への取材で分かった。国際化が決まった同空港は、2030年前後の国際定期便の就航で国内外の利用客増が見込まれるほか、周辺の臨海部への企業進出によって開発が加速することも想定。都市部に近く便利な国際空港としてアクセス強化が必須とみて、23年に需要調査に乗り出す。 ■年間旅客数、過去最高の2倍以上 市は、神戸空港に国際定期便が就航した際の年間旅客数を約700万人(国際線約190万人、国内線約510万人)と予測。国内線のみで過去最高だった19年(329万人)の2倍以上になると見込む。 このため、空港に乗り入れるポートライナーの乗客が1日当たり約5千人増えると試算。今でも混み合う通勤通学のラッシュ時間帯を中心に混雑の解消が必要となる。さらに空港周辺の土地活用が進めば、鉄道需要が大きく高まるとみる。 空港島には84・8ヘクタール