アメリカの株式市場は、年明け以降も最高値更新が続いていたが1月末に一時急落した。S&P500指数の月次リターンは若干のマイナスとなり、年初以降の株高がすべて失われたことになる。 多くの市場参加者にとって予想外の出来事だった。一部の機関投資家は小型株の売りポジションを持っていたが、これらの小型株が急騰したことで彼らが損失を被るいわゆるショートスクーズに直面したのである。これが明らかになり、機関投資家が保有する株式資産を広範囲に売却せざるを得ないとの思惑が、アメリカ株式市場全体に波及したとみられる。 割高な個別銘柄の下落を予想してリターンを得る戦略を得意にする、機動的な機関投資家はアメリカではごく普通の存在である。そして、本来の企業価値と比較して、現在の株価が割高でかつ値動きが大きい小型株が「空売り」の対象になり易い。 こうした一部プロ投資家の戦略に抗い、多くの個人投資家が代表的な小型株につい