島崎藤村は行っていない名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実ひとつ 島崎藤村『椰子の実』『椰子の実』の歌は、今でも広く知られている。防災無線を用いた夕方のチャイムの曲として使っている自治体もいくつかあり、うらやましく思う。(私が住んでいる自治体の夕方チャイムは音割れするほどひどい音で、しみったれた曲をかける。うるさく押しつけがましく、毎日聞かされるたびに気分が沈む。かつては”サザエさん症候群”的抑鬱を引き起こすアレルゲンでもあった。) 『椰子の実』は現在、作家・島崎藤村(1872-1943)の代表作として位置づけられている。愛知県田原市、渥美半島先端の伊良湖岬近くに、その詩碑が建てられている。 愛知県渥美郡渥美町(後に田原市)日出(ひい)海岸の 『椰子の実』詩碑(1999年5月)この詩碑と向かい合うように、海を背にする形で、作曲した大中寅二(1896-1982)の音楽碑も設置されている。