マーケティングの新しい常識を学ぶ本連載も、残りわずかとなりました。今回は「データサイエンス」をキーワードとして取り上げます。マーケティングの現場で実践できるデータ分析のアプローチについて、詳しくお話ししたいと思います。 データサイエンスとは、一筋縄ではいかないビッグデータの中から生活者の本音を見抜くことができるようになるためのいわば“道具箱”だ(画像提供/博報堂) マーケティングを実施する目的とは、「人を動かす」ことです。商品やサービスの価値を生活者に伝えたり、価値を体験できる仕組みを作ったりして、人を動かす戦略を立てて実施するのです。マーケティングにおいてデータ分析は、人が動く可能性を探る手段であり、多くのマーケターに戦略を構想したりインサイトを発掘したりする際のよりどころをもたらします。 「分」「析」という文字は、それぞれ“分ける”ということを意味する日本語です。そして分けることで、マ