kenzee「最近読んだフォン」 ・宇野常寛「日本文化の論点」(ちくま新書) kenzee「日本文化って言うからてっきり歌舞伎とか人形浄瑠璃とか都々逸の話でもはじめるのかなと思っていたらガンダムとか特撮博物館とかAKBの話だったといういつもの宇野さんの話だ。まず、従来の文化消費、たとえばプロ野球なんかは消費の主体がサラリーマンで奥さんが専業主婦で子供が二人ぐらいいて、郊外に家があって、都心から1時間以上かけて通勤するみたいな生活モデルとか人生モデルに最適化されたものだった。しかし、そのような人生モデルはとうに崩壊していて、文化の消費の仕方も変化している。新しい消費とはコンテンツ→消費者といった、一方向のものではなくてコミュニケーションそのものなのだ、という話。これからの文化消費は地理に規定されないし、コンテンツや一次創作者のコンテンツに規定されない、ニコ動的なコミュニケーション、ゲームみた