「人民の乗り物と言えば自転車」だったのも今は昔。2009年には、すでに自転車に代わって電動自転車が“市民の足”として使われていた。その電動自転車も年を追って姿を変えており、また一方ではマウンテンバイクのブームを受けて一部では自転車も人気になっている。 人気の電動自転車、トレンドは小型へ ひと昔前の中国を想像するに、人民服を着て自転車をこぐ集団を思い描く読者もいるだろう。しかし、古い街並みが高層ビルになったように、人気の乗り物も自転車から電動自転車へと変わっていった。電動自転車は、筆者が「2009年度版中国ヒット商品の記事」で紹介したように、2009年にはすでに中国全土に普及していた。あれから2年あまりが過ぎ、シティーサイクル(いわゆるママチャリ)は都市部の街中では滅多に見られなくなった。地域差はあるが、都市部にある自転車屋で販売されているのは電動自転車ばかり。自転車は子供用のみという状況だ