長崎県五島市は、五島列島沖の東シナ海にある「岩」の名称を持つ3つの島について、名称を「島」に変更する方針を固めた。3島は通称・肥前鳥島を構成しており、日本の排他的経済水域(EEZ)設定の基点となるが、韓国側は「岩なので基点にならない」と主張していた。島周辺では中国や韓国の漁船の違法操業が常態化しており、島に名称を変更することで日本のEEZ内であることを明確に示す狙いがある。 肥前鳥島は、五島列島の西60キロの東シナ海上の無人島。「北岩」「中岩」「南岩」の3つの島(計187平方メートル)で構成される。 五島市は、3島の名称をそれぞれ「北小島」「中小島」「南小島」に変更する方針。野口市太郎市長が9日に開会する市議会で名称変更を表明した上で国土地理院に名称変更を申請することにしている。3月末までに国土地理院と海上保安庁の地名等の統一に関する連絡協議会で認められ、正式決定する運びだという。