ルカイヤ・ジャヒリンちゃん(4)は、母親や3人の兄弟と一緒に親戚の家を訪問した後、乗り合いタクシーで帰宅する途中だった。自宅近くにイスラエルが設けた検問所を、タクシーは何事もなく通過した。だが、その直後。後方から突然、何発もの銃弾がタクシーに浴びせられた… 1月7日午後5時半ごろ、ヨルダン川西岸ベイトイクサでパレスチナ人の少女が射殺される事件があった。イスラエル警察の誤射とみられる。 イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘が昨年10月7日に始まり、イスラエル側で約1200人、ガザ側で3万人以上が死亡したと伝えられる。そんな中でイスラエルは、占領を続けるヨルダン川西岸でも「自衛」の名目でパレスチナ人への軍事作戦を強化し、子どもの犠牲も増えている。 パレスチナの地元人権団体の集計によると、イスラエル側の攻撃による巻き添えなどで昨年亡くなった西岸の子どもの数(東