文:宮崎敬太、写真:有村蓮 藤原ヒロシ(ふじわら・ひろし) 音楽プロデューサー、fragment主宰 1964年三重県伊勢市出身。82年にロンドンへ遊学し、翌83年にはニューヨークでヒップホップのDJを体験。日本に帰国後、スクラッチを駆使したクラブDJとしての活動をスタートさせた。ヒップホップ、ハウスなどのDJを経て、95年に1stアルバム「NOTHING MUCH BETTER TO DO」を発表。また小泉今日子、UAのプロデューサーとしても高い評価を得た。最新作は2017年リリースの「slumbers」。さらに音楽と並行してさまざまなストリートブランドのクリエイティブワークにも携わる。近年はルイ・ヴィトンやモンクレール、ナイキといった企業のクリエイティブ・ディレクションも手がけている。 パンクはスノッブなマイノリティが結束して生まれた ――ヒロシさんは1982年に渡英してから、独自のコ