「PTAは学校のお手伝い機関ではない」と明言する杉並区の元教育長・井出隆安さん(2020年3月にご退任)。最近全国の学校に広がりつつある「地域学校協働本部」(地域の人で学校をお手伝いする仕組み)は、杉並区で始まったといいます。 井出元教育長は、「PTAはお手伝いじゃない」ことを、どうやって現場に伝えてきたのでしょうか? 前回(「PTAがなくても学校経営はできる」PTAの真の役割とは 東京都杉並区の取り組み)に引き続き、お話を聞かせてもらいました。 筆者は「学校と保護者の間には、どんな関係性が必要なのか」をテーマに、学校現場を知る方々にインタビューを行っています。本取材もその一つで、今年2月に行いました*私は別に歓迎されに来たわけじゃない――どうして井出教育長は「PTAは学校のお手伝いじゃない」と言ってくれるんでしょう。 当たり前じゃない、そんなこと。 ――はい、そのはずなんですけれど…。他