自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は25日の記者会見で、北朝鮮が24日に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射したことについて「深刻な脅威と受け止めている」と述べた。SLBMの運用が想定される潜水艦については「現時点においてはSLBMを実戦運用できるレベルにはまだ到達していないとみている」と語った。 ただ、北朝鮮は新型潜水艦の開発を行っており、河野氏は「北朝鮮の潜水艦の建造の状況についてみていかなければならない。今後の動静を注視したい」とも述べた。SLBMの開発状況に関しては「今までに比べると射距離が格段に延びている。技術的な進歩も確実にある」との見解を示した。 SLBMは、相手に位置を察知されにくい潜水艦から撃つことで残存性が高まる一方、旧式潜水艦は運航時に大きな音を発するため相手に発見されやすい。北朝鮮が保有する潜水艦は旧ソ連が冷戦時代に開発したロメオ級が主で、SLBMを搭載する