電動キックボードの利用が都市部を中心に広がり、違反や摘発も増えている。規制が緩和されて「自転車並み」となってから7月で1年。手軽な移動手段として定着する一方で、夜間の飲酒運転などへの対策が必要になっている。 電動キックボードは東京都内などでシェアリングサービス(貸し出し)が展開されている。駅前など各地に、車両の貸し出しや返却ができる無人の拠点「ポート」が置かれ、専用アプリで予約をして借りる仕組み。移動先のポートで返却する。 7月初旬の水曜日、東京・渋谷。JR渋谷駅前のポートを午後11時半に訪れると、電動キックボードは全て貸し出し中になっていた。渋谷は特に利用が多い地区だ。 数分後、業者の軽自動車が到着し、積んでいた車両15台がポートに追加された。すぐに若者を中心に利用希望者が集まり、この15台も30分ほどで全て貸し出された。翌日午前0時半にも15台が追加されたが、これもすぐに品切れになった