『ブレーン』では佐藤可士和さんが美大生からの質問に答える連載コーナー「美大生からトップクリエイターへの質問」を掲載しています。アドタイでは、隔週でこの連載を転載しています。 ※本記事は、『ブレーン』2011年9月号(連載第2回目)掲載分です。 連載「佐藤可士和さんに質問」はこちら Q. 海外で仕事をするとき、日本人としてどんなところが強みだと考えますか? (京都精華大学デザイン学部 ビジュアルデザイン学科 2回生) A. 成熟した時代には日本的な強みが生きる 小型化と多機能化に強み 日本人の強みの一つは、すでにある製品を、改良しアップデートする能力の高さだと思っています。自動車しかり家電製品しかり、もとは海外で生まれた製品を“小型化”“多機能化”していく技術が非常に優れている。 グローバルで仕事をしていると、必然的に日本らしさとは何かを意識します。さらにいま、高度成長期以降の産業史を扱った