澤田は中学を出て、千代の富士率いる当時の九重部屋に入門し、稀勢の里と同じ2002年春場所で初土俵を踏んだ。 高卒や大卒が増えていた角界で、同じ中卒叩き上げの2人は正真正銘の同期。 「ずっと仲良くしてもらってて、僕が引退した時は断髪式の二次会にも来てくれたし、お店を開いた時もわざわざオープンに来てくれたんです」 そんな稀勢の里が、ドラマを見てすぐにエモーショナルな感想を伝えてくれたことを澤田は喜んだ。 「やっぱりうれしかったです。僕らはまだ劇中にあるような厳しい稽古やしきたりが普通だった世代なので、彼にもぶっ刺さるものがあったんだと思うんですよ」 ただ、稀勢の里はこうも言った。 『あれじゃ入門希望者が減るだろ』 リアルで過激な描写が世界で話題に