時事通信の記事によれば、探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入失敗は、主エンジンの燃料系逆流防止バルブが正常に開かなかった故障が根本原因と考えられると、JAXAが文部科学省宇宙開発委員会の調査部会に報告したとのことである。 ITmediaの記事によると、「あかつき」の金星軌道投入時に燃料タンクの圧力が想定より低下していたことが今までに判明しており、高圧のガスを燃料タンクに送って燃料をエンジンに押し出すことができなかったことが分かっていたが、その原因が今回特定されたことになる。 JAXAでは、このバルブが故障したメカニズムやエンジンの燃焼に与える影響を解明するため、来年7月にかけて地上で再現実験を行うとのことだ。6年後に再チャレンジが可能なのかどうかは分からないが、更なる解明と解決法の検討を頑張ってほしいものである。