一般化するクラウドサービス こうしたクラウドサービスには、アプリケーションプログラムを含むソフトウェアのサービスについて丸々クラウドベンダの用意したものを使うSaaSや、アプリケーションは自前だが、ハードウェアやネットワークに加え、基盤ソフトウェアと付帯サービスを利用するPaaS、ハードウェアやネットワークだけを利用するIaaSなど、さまざまな形態があります。このうち、自分達のデータをクラウドベンダに預けて運用してもらうIaaSやPaaSを利用するにあたり、ちょっと注意が必要な判決がありました。 もっともこの裁判は、まだクラウドサービスが十分に認知されていない平成21年当時のもので、問題となったサービスも単なるサーバホスティング事業者と称されています。しかし、その内容を読んでみると、現在のPaaSやIaaSにおいても全く同じ危険があると思われましたので、あえて取り上げさせていただきます。