JNTO(日本政府観光局)によると、インバウンド(訪日外国人)の客数は2024年3月に初めて月間で300万人の大台に乗せました。また、観光庁が公表した「訪日外国人消費動向調査」によると、2024年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆7,505億円と四半期ベースで過去最高額を更新しています。近年の訪日外国人の傾向と訪日外国人需要に関連する銘柄について、投資情報部ストラテジストの澤田麻希が解説します。 2024年は過去最多の3,782万人と予想 訪日外国人の客数と消費額はともに過去最高レベルで推移しているようですが、これからインバウンド需要に関係する投資を始めるのではもう遅いでしょうか。 澤田麻希(以下、同) 訪日外客数の急回復を背景に、ホテル建設が増加し、足元では外資系の高級ホテルの開業が増えています。また、都市部を中心とした一部地域への偏在傾向を解消するため、政府主導での地方部の観光づく