牛尾氏は、DevOpsが浸透していない日本の現状を示した。調査によると、企業のソフトウェア開発プロジェクトにおけるアジャイル手法の採用率は、世界平均では95%(Version One調査、2015年)とすでにデファクトの位置付けとなっているのに対し、日本ではまだ31%(PMI調査、2015年)にとどまるという。エンタープライズ領域のソフトウェア開発を中心として、日本のDevOps導入は明らかに立ち遅れている。 こうした日本の現状について、牛尾氏は「200年前の『鎖国』時代とまるで同じだ」と厳しく指摘する。 「鎖国時代の日本は、2世紀にもわたって何も変化しなかった。新しいテクノロジーも、新しいライフスタイルも、海外から一切何も学ばなかった。一方で、そのころの米国では産業革命が始まり、新しいテクノロジーによって産業も社会構造も根本的に変化していった」(牛尾氏) この長い鎖国時代を通じて、欧米諸
各所でプログラマー不足が叫ばれる昨今。にもかかわらず、企業で働くエンジニアの中には、勤め先の要請によって「開発業務(コーディング業務)」から身を引かねばならない人も少なくない。なぜ、このような矛盾が生まれるのか。エンジニアが「好きな開発」と「キャリア形成」をうまく両立させる方法はないのか?データ分析と著名人対談を通じて考える。 「約4割のエンジニアが、ある時期を境に開発業務(コーディング業務)から完全に足抜けしなければならないと回答」 「マネジャー以上の年収分布では、技術専門職より一般管理職の方が年収が高い傾向に」 弊誌が今年3月に行った【IT・Webエンジニア300人調査】では、勤務先のキャリアパスについてこのような現実が浮き彫りになった。 >> 「コードで食っていく」は何歳まで可能か?エンジニア300人調査で見えた理想と現実 エンジニアという職業を選んだ以上、何かを作る仕事をし続けたい
愛と憎しみのIE6──当時のIE開発者と現開発者が本音と思い出を語り合う(前編)#ie6 #ie11 2014.04.09 Category:技術コラム Tag:IE ,Windows ,エンタープライズ 2014年4月9日にWindows XP、Office 2003、Internet Explorer 6(IE6)のサポートが終了する。IE4がリリースされた頃から、デファクトスタンダードのWebブラウザとして、コンシューマからエンタープライズのユーザーまでの幅広い人たちに使われてきた。 IE6サポート終了に何を思うのか。「俺たちのIE」について、当時のIE6開発者と現場開発者が本音トークを繰り広げた。 by 馬場美由紀 (CodeIQ中の人) Windows95の登場と共にIEの歴史が始まり、IE4で圧倒的シェアを誇る Windows XPが登場したのは、2001年。それと同時にIE6
「(Ctrl+Alt+Delは)失敗だった」──。米Microsoftのビル・ゲイツ会長が、ついにこう認めた。ゲイツ氏の母校であるハーバード大学が9月21日(現地時間)に開催したイベントで、同校卒業生である米Carlyleの共同創設者、デビッド・ルビンシュタイン氏との対談でのことだ。 ハーバード大学が公式YouTubeで公開したこの対談の16分目当たりで、ルビンシュタイン氏が「なぜWindowsのログインのためにCtrl+Alt+Delと3本も指を使わなければならないんですか? これは誰の考え?」とジェスチャー付きで質問すると、会場からは笑いが起きた。 ゲイツ氏は、「ログインには(セキュリティ上)ハードウェアに非常に近いレベルの命令を出す必要があるんです。(中略)そのためのボタンを1つキーボードに付けられればよかったのですが、(当時の)IBMのキーボード設計者がMicrosoftのためにそ
以下は、パネル・ディスカッションで筆者が重要だと思ったポイントである(以下、敬称略)。ここに書き出している以外にも注目すべき発言が多々あったので、興味がある方はぜひUstream動画を視聴してほしい(本稿の最後に埋め込んでいる)。 ●VB開発のこれまで ―― 「業務アプリInsider 読者調査レポート」の「現在使用している開発言語」を見ると、38.1%で1位のJavaに続き、VB(.NET)が33.6%で2位になっています。さらに「5年後のアプリ開発で習得/使用したい開発言語」でもVB(.NET)が26.7%で3位になっています(2位はJavaScript)。 このように業務アプリ開発において、VBは依然として人気の開発言語です。しかし、メディアやブログなどの技術情報で使われる開発言語や、わたしの回りの開発言語の好みを見ると、C#の方が人気で、「VBは利用者が減っている」かのような印象が
会社が大きくなって、手にしたモノ、失ったモノ:新連載・佐々木俊尚×松井博 グローバル化と幸福の怪しい関係(1/5 ページ) 少子・高齢化に歯止めがかからない日本市場は、「縮小していくのみ」「よくて横ばい」といった見方が強い。企業は沈みゆく市場から抜け出し、グローバル化の中で新たな“財宝”を手にしようとしている。製造拠点を海外に移転したり、海外との取引を増やしたり、社内公用語を英語にしたり――。 こうした一連の動きによって、私たちの働き方はどのように変化していくのだろうか。また企業が巨大化すれば、私たちの生活は充実するのだろうか。この問題について、ITやメディア事情に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚さんと、アップルのどん底時代と黄金時代を経験した松井博さんが徹底的に語り合った。全9回でお送りする。 2人のプロフィール 佐々木俊尚(ささき・としなお) 1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高校卒
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く