新幹線「300系」は、なぜスピードを追い求めてきたのか:杉山淳一の時事日想・新連載スタート(1/4 ページ) 杉山淳一の時事日想: 産業革命以降、鉄道は物流の軸となり、移動の要となって、私たちの暮らしを支えてきた。航空路や高速道路網の発達などで、一時的には鉄路衰退の兆しもあったけれど、エコロジー、エコノミーの観点から、再び鉄道網への期待が高まっている。高速鉄道網の整備、ローカル線の存続問題など、いま、鉄道と社会は新しい関係をつくろうとしている。身近な鉄道に向ける興味は、社会への関心へとつながっていく。金曜日の時事日想は、身近な鉄道を通して、現代社会の諸問題やビジネスのヒントを見つけていく。 東海道・山陽新幹線の300系電車が、3月17日のダイヤ改正を前に引退する。1992年のダイヤ改正で、東海道新幹線の「のぞみ」用として誕生した電車だ。今でこそ「こだま」用車両として、のんびりと各駅停車して
![新幹線「300系」は、なぜスピードを追い求めてきたのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8cd8a708822d84d4822fb23768a5ec5d24fb0167/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmakoto%2Farticles%2F1202%2F03%2Fl_yd_sugiyama4.jpg)