「少年ジャンプ読めます!! 1冊だけあります」 東日本大震災の直後、仙台市の書店に張られた手書きのメッセージを見て、たくさんの子どもが集まりました。 物流が止まる中、店主が入手した最新号の1冊は、ボロボロになるまで店頭で読まれ、後に“伝説のジャンプ”と呼ばれるようになりました。 被災地の子どもたちに笑顔と安らぎを与えたまちの書店が、惜しまれながら店を閉じたのです。 (仙台放送局記者 吉原実)
ソニーグループなど複数陣営が、帝人の上場子会社で電子コミックサービス大手「めちゃコミック」を運営するインフォコムの買収を検討していることが9日分かった。買収総額は最大で2000億円規模になる可能性がある。 複数の関係者によると、インフォコム株を約55%を保有する帝人は、持ち分全ての売却を目指しており、5月中旬に予定される2次入札には、ソニーG傘下のソニー・ミュージックエンタテインメントのほか、米投資ファンドのブラックストーン、KKRが応札するもよう。 また、関係者の1人によれば、ファンドなどは帝人持ち分に加え、株式公開買い付け(TOB)によるインフォコム全株式の取得を想定しており、この場合、取得金額は2000億円規模になる可能性もあるという。別の関係者は、ソニーGは投資ファンドのインテグラルと連合で応札すると述べた。インフォコムの時価総額は9日終値で約1700億円。 10日の取引でインフォ
2022年、コミック市場全体は前年よりも11億円の微増で、史上最高額をさらに更新。 紙の雑誌が3.8%減、紙のコミックスが16%減、電子が8.9%増。 そして、出版全体の4割をコミックが担ってるという規模になりました。 各出版社のサイト・アプリでの無料配信や連載もあるし、実質規模はさらに多いのかも。 ということで、出版月報2023年2月号、特集「コミック市場2022」に掲載されたデータなどより。 2022年の簡単なまとめ コミック市場全体の販売額は微増ではあるが、史上最高額を更新 流石に電子2桁成長は終わり 電子の販売金額が4,479億。紙が2,2991億なので、約2倍 電子のレーベルも増加が続いてる ストアごとの差がつきつつある 紙コミックスは前年より16%減 2020、2021が特異だったとも言えるが、2019よりは多い 紙で漫画を読む習慣が付いた層の電子シフトもある? 単行本新刊点数
はじめまして、ムラマツと申します。2022年末をもちまして株式会社 講談社を退職することとなりました。 2002年に講談社に入社して、週マガ→ライバル→ヤンマガ→コミックDAYS立ち上げ→モーニング…とマンガ編集畑だけを20年にわたり歩んできましたが、2023年1月からはサイバーエージェント社に入社し、CyberZ社の「Studio ZOON」でWEBTOONをがんばろうと思います。 この記事はいわゆる「退職エントリ」です。これを機会にこれまでのことをちゃんと振り返り、これからのことなんかもちょっと触れられたらと思います。今後、マンガ〜コンテンツ業界への新卒入社や転職を検討されている方の一助になれば幸いです。 入社まで時計の針をめちゃくちゃ巻き戻して2001年。僕は第一志望である講談社の企業説明会的なものに参加し、講談社本館のでっかい体育館みたいな場所でリクルートスーツを着てパイプ椅子に座
2021年、コミック市場全体は前年よりも633億円、10.3%増。 紙の雑誌が11%減、紙のコミックスが0.4%増、電子が20.39%増。 そして、出版全体の4割をコミックが担ってるという規模になりました。 各出版社のサイト・アプリでの無料配信や連載もあるし、実質規模はさらに多いのかも。 ということで、出版月報2022年2月号、特集「コミック市場2021」に掲載されたデータなどより。 2021年の簡単なまとめ コミック市場全体の販売額はさらに増え、史上最高額を更新 鬼滅が終わっても、全体の売り上げは伸びた 電子は増加が続き、2021年から694億円もの増加 電子の増分だけで、紙の雑誌全ての売り上げよりも多い 電子のレーベルも増加が続いてる 完全に電子が主力に。だが、紙で売れてる作品もある 返品率は微増 紙の漫画雑誌は、さらに下がり続けてる。前年比13.6%減。販売部数は最大時の十分の一。(
『ラブひな』作者が明かす漫画業界のDX 打ち切り作を実写ドラマ化した絶版ビジネス:コミック市場の売上高が過去最高(1/4 ページ) コロナ禍で多くの業界が未曾有の被害を受ける中、業績を伸ばしたものもある。その一つが、漫画やゲームに代表される一部のエンタメ業種だ。特に漫画の業績の伸びは著しく、全国出版協会・出版科学研究所の調査によると、2020年の紙と電子媒体を合わせたコミック市場の売上高が6126億円と、過去最高を記録した。 翌21年は6759億円に伸ばし、その記録を更新している。これにより、出版市場全体におけるコミックのシェアは40.4%になった。 この背景にあるのが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による巣ごもり需要だ。これに伴い、自宅で手軽にダウンロードしてそのまま読める電子版の需要も高まっている。コミック全体の売上高のうち、電子版のシェアが20年は約52.9%、21年は約60.9%
「Amazon Kindle」と答えた利用者からは、「試し読みができるのでお金が無駄にならなくていい」(30代・福岡県)、「読み放題のプランでは、雑誌を立ち読みする感覚でたくさん読めるので楽しい」(40代・大阪府)、「アマゾンプライムに入ることで、書籍だけにとどまらず動画も見ることができる点が利点だと思う」(30代・北海道)という意見が挙がった。同サービスは、作品の豊富さ、お得さ、推奨度についても1位を獲得した。 「利用率」でも、1位は「Amazon Kindle」だった。2位は「コミックシーモア」、3位は「ebook japan」という結果に。 電子書籍アプリ・サービスを利用する理由 本(ジャンル、冊子・電子等形態は問わず)を「頻繁に読む」と答えた人は30.0%、「たまに読む」人は51.9%だった。電子書籍アプリ・サービスの利用経験は42.3%で、現在利用している人は30.9%だった。
聞き手/TAITAI 文/伊藤誠之介 編集/実存 漫画編集者の仕事の中身を、世間一般の人にもっと知ってもらいたい──今回、Amazon Audibleさんで、鳥嶋さんを軸にした連載企画の第1回目になります。そもそもどういう趣旨でこの連載をやっていくのか、という話をまず最初にしたほうが、この後に続く回の対談が分かりやすくなるのかなと。そこで、鳥嶋さんにどういう問題意識があって、「だからこういう人たちにこれから話を聞いていきます」というのを、最初に説明できるといいなと思っています。 まずそもそも、これで初めて聴く方も多いと思うので、鳥嶋さんと私の自己紹介を軽くしておいたほうがいいのかなと。 鳥嶋氏: じゃあ僕は、自分の自己紹介をすればいいのかな。 鳥嶋和彦です。僕は今68歳なので、今を去ること45年前、1976年に集英社に入社しました。 志望は『月刊プレイボーイ』か美術書か小説をやりたいってこ
こんにちは、漫画原作者の星野です。noteはずいぶん久しぶりです。 今回のエントリーは主に漫画家さんや漫画原作者さん、そして漫画家志望者向けに書いています。一般の方が読んで面白い内容かどうかは分かりませんが、漫画好きならあるいは興味を持ってもらえるかも知れません。前半は楽しい話ではありませんが、後半は夢のある話になっています。夢のある話が楽な話かというと、そう単純ではないのですが……前置きはこれくらいにします。 漫画界の現状2020年の漫画業界は活況だと言われています。 『出版月報』2021年2月号より それは、上のグラフが示すように1995年以来、ジリジリと右肩下がりだったコミック市場が、電子書籍の登場により2014年に右肩上がりに転じ、2020年にはじめて6,000億円の大台を突破したからです。 新型コロナによる巣篭もり需要、「鬼滅の刃」の大ヒット、Netflixのアニメ快進撃による波
2020年、コミック市場全体は前年よりも23.0%増。 紙の雑誌が13.2%減、紙のコミックスが24.9%増、電子が31.9%増。 「鬼滅の刃」は紙と電子合わせて9,000万部~9,500万部位売れた筈。(発表が大雑把なので推測値。2021年に入って2か月でそこからさらに2000万部以上追加) 低めに見積もっても外伝とか入れて400~420億円位かな?市場全体からすると6~7%なので*1、鬼滅の刃を抜いても全体市場は伸びたって事ですね。すごい。 単行本はコロナ関連の外出自粛の影響もあったのかとても売れて、全体では過去最高だった1995年を超えて史上最高になりました。(紙の単行本は1991年頃と同程度) 後に書きますが、多分この数字に入ってない売り上げもあると考えられるので、さらに多いのではないかな。 ということで、出版月報2021年2月号、特集「コミック市場2020」に掲載されたデータなど
月刊『創』(つくる)最新号の5月号は特集「マンガ・アニメ市場の変貌」。毎年この時期に掲載しているマンガ特集だが、この何年か、デジタル化の影響でマンガ界に大きな変化が現れつつある。 というより、マンガはいま大きな歴史的局面を迎えているのだが、どうも新聞などの大手メディアではあまりそのことが大きなニュースになっていない。ここで『創』5月号特集の総論をもとに、そのことの意味を考えてみたい。ちなみにマンガだけでなくアニメもまた、今大きな変革期を迎えている。日本テレビやテレビ朝日などテレビ局が次々とアニメ事業部といったものを社内に設けるようになっているのもその現れだ。 2020年はまさにマンガの歴史においてエポックメイクな年と言えるだろう。 マンガ黄金時代の総販売額を上回ったという驚き 出版科学研究所の調査データによると、電子を含めたマンガ全体の推定販売金額が、これまでピークとされてきた1995年を
昨年始め頃まで、マンガを読む際は紙の単行本か kindle で電子書籍を購入するかして読むのがメインだったのですが、ここ1年弱はスマートフォンにアプリを入れて読む機会が増えてきました。 とは言っても、主に使っているのは「ジャンプ+」で、それ以外はあまり使っていないのが現状ではあるのですが。( ´∀`;) 少年ジャンプ+ 人気漫画が読める雑誌アプリ SHUEISHA Inc. ブック 無料 本誌の定期購読をしつつ、「ジャンプ+」オリジナルの連載を曜日ごとに幾つか読んでいる、といった感じです。更新が楽しみにしている作品も少なからずありますね。『SPY×FAMILY』とか、連載は完結を迎えましたがアニメ化も決定した『地獄楽』とか。 そんな作品のひとつに、松本直也さんの『怪獣8号』があります。 怪獣8号 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:松本直也 発売日: 2020/12/04 メデ
《この記事は約 7 分で読めます(1分で600字計算)》 「まんが王国」ビーグリーによるぶんか社グループの買収は、電子コミック配信プラットフォーム勃興期のオリジナルIP(知的財産権)確保の動きと、意味合いが異なるそうです。漫画の助っ人マスケット合同会社代表の、菊池健氏に解説いただきました。 10年前は新興だったIT企業が、老舗出版社を買収 電子コミック配信プラットフォームの「まんが王国」を運営する、ビーグリーがぶんか社グループを買収したことが話題になりました。 思い起こせば2013年頃、NHN comico「comico」、コミックスマート「GANMA!」、DeNA「マンガボックス」、LINE Digital Frontier「LINEマンガ」など(※いずれも現社名)、現在ではかなり大きくなっているいくつかの電子コミック配信プラットフォームが続々とスタートし、次々と自社編集部を立ち上げた時
2019年、コミック市場全体は前年よりも12.8%の増。 紙のコミックスが約5%、電子が30%増。 鬼滅の刃が、紙で2000万部(増刷合わせで)、電子と合わせて累計4000万部にも達したので、紙はほぼその分の増です。 紙だけ2000万部、つまり93億円くらい、電子版含めると4000万部との事なので、小説やら併せて本だけで200億円分くらいの効果があったと考えられますね。 アニメ関連やグッズとかも考えると……? 全体としては、電子の伸びのおかげで2004年と同水準まで戻っています。 そして、紙の雑誌+単行本の総計よりも、電子の総計の方が金額的には上となりました。 ということで、出版月報2020年2月号、特集「コミック市場2019」に掲載されたデータなどより。 2019年の簡単なまとめ コミック市場全体の販売額を見ると、前年より増 紙コミック増は鬼滅効果 電子は増加が続いてる 単行本+雑誌でも
Galaxy Foldがあまりにも快適にマンガが読めるので、これまでのペースの数倍でマンガをここのところ読んでいます。だいたい、1日に3から5冊ぐらいでしょうか。 過去、アマゾンから買っているKindle本もさっきみたら、約3300冊ぐらいになっていました。これだけのKindle本をもし紙で買っていたら、、、と考えると、その物量を想像するだけでぞっとしますね。Kindle万歳! ということで、これぐらいのストックがあると、家族や子供に読ませたくなるというのも正直なところです。 さらに、どうせ私やあなたの手元には、今はいまいち使われていないKindle端末が1個か2個はあると思います。ということで、今回はそれを活用しましょうって話です。
国内ほとんどの電子書籍サイトで読むことができるようになっている(はずだ)。ただ同じものを版元を変えて出しただけでなく、文字通り「リマスター」した。そのなかで、あれこれ気づいたこともあったので、まとめてみた。 1 製版データは売っている?A社で出したマンガの単行本をB社から新装版などで出し直す場合、よく製版データを有償で提供する、ということが行われる。たいていはAdobeのDTPソフトであるInDesignのデータであることが多い。ゼロから製版データを作るのは手間なので、使い回したい、という現実的な側面のほか、元々出していた出版社に対して、筋を通す、というこの業界独特の空気もあるように感じる。 価格は、聞いたことのある範囲では、単行本1冊あたり5〜10万円程度。いわゆる言い値らしい。極端な例で、1冊5000円なんて話もあった。 『東京トイボックス』シリーズの出版契約を解除した。 これを機に『
トランクスが忠告した19号と20号 ぶっちゃけた話、鳥山明先生の当初の予定は19号と20号だったのが途中で展開が変わって人造人間17号と18号にしたわけですが…。 きちんと「19号と20号」と述べてる 335話 究極の殺人マシンとして造られてしまったその人造人間19号と20号は生みの親のドクター・ゲロをも殺してしまった… おもいっきり「人造人間19号と20号」と言っとるやんか! それが17号と18号がトランクスの言ってた人造人間であると。 ドラゴンボールといえば行き当たりバッタリのライブ感が魅力です。後で「ちょっとおかしいのでは?」と思うこもけっこうあります。トランクスの人造人間の説明「19号と20号」から「17号と18号」の変更は最も顕著なもの。 途中で変更した 鳥山明先生は「ドラゴンボール超史集」では人造人間編のアレコレを以下のように述べておられました。 人造人間19号と20号を出した
Yahoo!への身売りで質が低下して既存ユーザーから非難囂々のeBookJapan、旧サービスが使えなくなる期限が迫っていて悩ましい。 旧サービスの大きな売りだった背表紙表示機能こそ再実装されたものの、Mac版リーダーの終了、海外からの利用の停止、旧サービスのポイントのTポイントへの切り替え等々、重大な変更を事前告知なく突然ユーザーに強要し(どれもこれも消費者庁案件じゃないの?)、当然のごとく上がった抗議の声を株主総会ではおくびにも出さず「売り上げが伸びた」とのみ発表して乗り切る(Yahoo!ブックスと統合した売り上げだからそりゃ数字は増えるだろう)という統合以降の姿勢を見るに、新サービスの使い勝手がこれからよくなったにしても、ユーザーの扱いは変わらないのではないかと思ってしまう。 つまり、いつまたユーザーの意向を無視して今回の「お引越し」のような仕様変更が起こるかわからないし、前触れなく
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