小中学校の教諭が管理職に比べ、心身への影響が心配される高いストレス状態にあることが、教員の勤務実態調査を基にした筑波大の分析結果でわかった。 6日、教員の働き方改革を議論する中央教育審議会の部会で公表された。 文部科学省の2016年度調査の対象となった小中学校の教員約1万5000人について調べた。 落ち着きのなさや気分の落ち込みなど6項目について数値化し、役職ごとの平均値を算出。小中学校ともに、校長3点台、副校長・教頭4点台に対し、教諭は頭痛や血圧上昇などの影響が出る恐れのある5点を上回った。 教諭の場合、若い世代が数値が高く、男性より女性が高かった。1週間で75時間以上働く教諭は男女とも6点を超えた。分析を担当した筑波大の笹原信一朗准教授(産業精神医学)は「教諭の中でも、仕事の経験が少ない若い年代ほどストレスが高いとみられ、改善が必要だ。女性が高い傾向にあるのは、育児などの要因も推察され