いつから、親は人でなしになったのだろう。いつから、当たり前のことをする人が人殺しと呼ばれるようになったのだろう。 1月21日午後4時20分、川崎市内の、ある古書店チェーンの1店舗。 15歳の川崎市内の中学3年生Aは漫画の単行本6冊を服の中に入れて店外へ出た。防犯カメラで様子を見ていた店長が呼び止めたが、生徒が正しい名前や学校名、連絡先などを話さなかったため、店員が警察に通報、署員4人が駆けつけた。生徒は万引きを認めたが連絡先を言わなかったため、署員が任意同行を求めたところ、少年は「自転車で来たので、鍵を掛けさせてほしい」と話して店外に出た。ところが、少年は署員の隙を見て、突然持っていたリュックサックを投げ捨てて逃走。署員1人が追跡したが、少年Aは遮断機の下をくぐって踏切に入り、午後4時50分、京浜急行・青砥発三崎口行き快速特急(8両編成)にはねられ、全身を強く打って死亡した。 川崎万引き少