在来線の値上げも!? 4180億円という民営化後最大の赤字に転落するJR東日本の惨状:磯山友幸の「滅びる企業 生き残る企業」(1/3 ページ) 新型コロナウイルスのまん延による旅客数の激減で、JR各社が巨額の赤字に陥っている。東日本旅客鉄道(JR東日本)が9月16日に発表した2021年3月期の業績予想によると、連結最終損益が4180億円の赤字(前期は1984億円の黒字)となる。同日発表した西日本旅客鉄道(JR西日本)も2400億円赤字(前期は893億円の黒字)に転落する見通しを明らかにした。 いずれも1987年の民営化以降で最大の赤字となる。新型コロナの終息が見えてこない中で、鉄道各社は生き残る事ができるのか。基幹インフラとして政府が救済に乗り出す場面はあるのか。 固定費の負担が重い鉄道事業 現状、JR各社の中で最も大きな最終赤字を見込むJR東日本。今期の売上高は1兆9300億円を見込む。
![在来線の値上げも!? 4180億円という民営化後最大の赤字に転落するJR東日本の惨状](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/839b35281d5f0dee6762a0b9c1c9229dbdcc918b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fbusiness%2Farticles%2F2009%2F29%2Fcover_news045.jpg)