十年一昔。与党だった民主党は離合集散の末“万年野党”に没落し、総理もかつての菅(かん)から今しも菅(すが)へと移り変わったが、忘却するにはまだ早い。 今月8日、産経新聞の〈尖閣・中国漁船衝突10年〉という記事で“消したい過去”を暴露されたのは、菅直人元総理(73)である。 2010年9月、尖閣諸島沖で、海保の巡視船に漁船ごと体当たりした中国人船長が逮捕されたが、突如、釈放。この際、菅元総理の“鶴の一声”があったことを、外相だった前原誠司衆院議員(58)が告発したのだ。 菅氏は、すぐさま自身のツイッターで〈私が釈放を指示したという指摘はあたらない〉と反論。しかし、 「今回の記事で菅氏の立場は悪くなる一方。彼の選挙区・衆院東京18区には、かつて民主党にいた長島昭久衆院議員が自民党から出馬することになっている。長島陣営は街頭演説で話す格好のネタになると大喜びで、菅氏の敗色はいよいよ濃厚です」(政