今週はまたもやAMDのGPUの話題だ。ただしGPUそのものではなく、AMDが6月22日に発表した、FidelityFX Super Resolution(FSR)の話である。第一報はすでに掲載されているが、もう少し突っ込んだ解説をしよう。 FSRは、基本的にはアップスケーリングを利用した性能改善技術である。例えば4K(3840×2160ピクセル)の画像を4Kとしてレンダリングするのでなく、フルHD(1920×1080ピクセル)としてレンダリングして、そのまま縦横2倍にすれば出力そのものは4Kながら、GPUの負荷はフルHDと大して変わらないということになる。 もちろんそのままでは画質の細かさはフルHDのままなので、ディテールを補完することで「4Kらしく」見せる技術が必要である。 アップスケーリングテクニックのいろいろ。といっても、今までは補完技術がそれほど進化しておらず、下手をすると猛烈な負