●朝鮮総連への襲撃事件を受けて緊急報告 「ヘイトスピーチ解消法ができても効果は限定的」とする調査結果が、20日(火)専門家により示された。 報告したのは、ヘイトスピーチに詳しい社会学者・関東学院大学非常勤講師の明戸隆浩氏。人種差別撤廃に向けて日本の取り組む課題について、民族問題や差別問題に取り組む専門家、市民団体、研究者などが集まった会合で、朝鮮総連への襲撃事件を受け、緊急報告がなされた(於衆議院議員会館。主催は人種差別撤廃NGOネットワーク)。 ●解消法により、ヘイトデモは減ったが街宣は微減 まず、2016年解消法が施行された後で、悪質なヘイトデモや街宣がどのくらい減少したのか。 デモは、法施行前の1年間は76件であったが、施行後1年間は43件と、かなり減少した。しかし、小規模な街頭宣伝は、施行前の1年間は283件だったのに対して、施工後1年間は247件とわずかな減少にとどまり、2017