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オウム真理教事件の際に内部に入りオウムの側から 社会を撮影した「A」で名が知られるようになった 森さんらしいといえばらしい本だと思います。 ある出来事に別の視点を提示してこちらの思考停止した 頭をほぐすという狙いがあると思います。 遅くて鈍いのが良くも悪くも森達也の特徴なので、 だから3.11から半年以上経っての刊行も納得が行きます。 大人であれば3.11以降に原発や放射能に関する知識は それこそネットや震災後に出版された書籍でたっぷり 学んでいるはずなのでこの手紙を送った子供の文章に反論や拙さを指摘するのは 簡単だ。この手紙に目くじらを立てるのは適切ではない。 この本のキモはこれからの未来を生きる子供に向けての メッセージだということ。日本の、日本人が持っている 負の面(正の面のコインの裏表でもある)の特徴をエッセンスとして抽出して 子供たちに伝えるということなんだろうけど森さん、自分の
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