この男と米グーグルは切っても切れない関係にあるのかもしれない。 元頓智ドット代表取締役の井口尊仁氏。彼が世の脚光を浴びたのは2008年の秋だ。スマートフォンに搭載されるカメラを通じて見える風景に、様々なデジタル情報を付加してあたかも現実世界を拡張しているかのように見えるAR(拡張現実)の申し子として、井口氏は注目を浴びた。 しかも舞台は日本ではない。トップクラスのベンチャーキャピタリストたちが集う米サンフランシスコで開催されたイベント「TechCrunch50」の舞台だった。拍手喝采を浴びた井口氏は、その後、日本ではエバンジェリストとしての地位を不動のものにしていく。 記者が井口氏に初めて取材できたのは、2008年11月。当時、井口氏は頓智ドットの技術フェローだった情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授の赤松正行氏がいる岐阜県大垣市に本社を構えていた。記者は井口氏の持つ独特の雰囲気に飲ま
来年4月の開学を目指していた秋田公立美術大学(秋田市)など3大学について、田中真紀子文部科学大臣が新設を不認可とした問題は、事件勃発から4日を経て、一転、既定の方針通り認可することで落着しようとしている。 当初「田中文科相不認可問題」というタグでまとめられていたこの話題は、いつしか、「真紀子大臣不認可騒動」という感じの微妙におちゃらけたタイトルに差し替えられ、紙面での扱いも、政治面から社会面に移った。3日目からはスポーツ新聞に下げ渡された。現在は、最終段階としてワイドショーの画面上で処理されている。なんというのか、ライオンの食べ残しをハイエナがつつき回し、そのまた残骸にハゲタカが群がっている図に似ている。 ってことになると、それをまたひっくり返している当欄は何なのかという自問がこみあげて来るわけなのだが、深く考えるのはよそう。ニュースにも食物連鎖がある。わたくしどもは清掃業を営んでいる。世
ハリウッドからワーナー・ブラザーズ会長を務めたテリー・セメルを迎えた時点では、テレビや雑誌のような機能を強化して広告で儲ける「メディア」を目指した。しかし、この華やかな戦略は不発に終わる。 ちなみに、同じカリフォルニアの中ながら、ギークなシリコンバレーとセレブなハリウッドの文化の違いは時に近親憎悪の様相を呈し、しばしば「南北戦争」となる(関連記事:違法コンテンツをめぐり激化する「カリフォルニア南北戦争」)。 創業者ジェリー・ヤンが復帰した時には、「これでシリコンバレーのギーク文化に戻る」との期待が高まったが、マイクロソフトによる買収提案をヤンが執拗に拒否しただけで、自力復活はならなかった。 一貫性がなかった歴代CEOの顔ぶれ もうこのあたりになると、取締役会は様々な思惑が飛び交う伏魔殿になってしまったのではないかと想像する。米CAD(コンピューターによる設計)ソフト大手のオートデスク会長か
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