独特なスタイルを持つ洋食店 東京は全国でも特に昔ながらの洋食店の多い街であり、その店々の多くには、どこか共通する一定のスタイルのようなものがある。ポークカツレツや各種フライもの、ビーフステーキやポークソテー、そしてビーフシチューあたりが看板メニューで、昨今だとハンバーグやオムライス、ナポリタンあたりも欠かせない。伝統的なメニューの味の決め手は、なんといっても濃厚なデミグラスソース。 定食類は、特に庶民的な店ではスープではなくみそ汁がつくのもお約束だ。そういうお店では、何種類かの料理を目玉焼きやサラダと共に一皿に詰め込んだ「大人用お子様ランチ」的な趣の盛合せ定食が「Aランチ」「Bランチ」といった名称で提供されていることも多い。 こういった典型的なスタイルは、もちろん東京だけにとどまらず全国にも波及しており、我々が「洋食屋さん」と聞いてまずイメージするのは、そういうお店だ。 そんな東京のど真ん