業績悪化を受けて退社する社員が続出しているというシャープ。社内取締役の役員報酬も最大で55%削減した〔PHOTO〕gettyimages これ以上はもう後がない—。膨れ上がる赤字で破綻の可能性すら浮上してきたシャープに注目が集まっている。彼らは一体どこで道を間違えたのか。同社の主力工場を運営してきた前副社長が語る。 大丈夫なわけがない シャープは、完全に背水の陣に立たされています。赤字はみるみる積み上がり、20%で健全と言われる自己資本比率もいまや約10%しかない。そんな状況で大丈夫ですかと聞かれても、大丈夫なわけがないでしょう。ことここに至ってしまったいま、死にもの狂いでやらないと、もう二度と立ち直れなくなってしまう。その窮地から抜け出すために、最終ステージの構造改革に乗り出そうとしているんです。 こう危機感をあらわにするのは、'08年から'12年までの4年間、シャープ副社長を務めた井淵
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