【16:58追記あり】 明日月曜日発売の週刊ダイヤモンドの特集「IFRS襲来!」は、なかなか力が入ってます。 前半は以前ご紹介した国際会計基準IFRS完全ガイド—経営・業務・システムはこう変わる!! (日経BPムック) と同様、IFRS入門・基礎知識といった感じですが、後半、個別の業界、個別企業ごとにIFRS導入によるインパクトを定性的・定量的にまとめているのが、非常に読みごたえあります。 日本企業でも、もうすでにIFRS導入でご苦労されてらっしゃる企業もありますが、一般の企業はあと数年の猶予があるので、こういった書籍や雑誌でゆっくりIFRSを学んでいけば、導入そのものについては、以前心配したようなこともあまりなく、何とかなっちゃうのかも知れません。 しかし、私は、IFRSの問題というのは、単に「まったく新しい考え方を一から学ぶのがめんどくせえなあ」ということだけではないと思います。 つま
この情報が、一般化すると、別の新しい怪しいところが生まれるだけで、どちらかというと、公開情報をわかりやすく解説できる人が、庶民が求めているリーダーですし、庶民はちゃんと信用しますよ。江戸時代なんて、もう、日本の中で、正邪入り乱れていて、それでも庶民はちゃんと、いわゆるマクロではかなりよくいっていました。現代の方が悪いかもしれない。経済的には豊かですが。とにかく、説明が下手ですね。説明は説教でもないし。ちなみに、江戸時代の邪の部分ですけど、なにやら、「極楽往生教」とかいう、蓮華座に座って瞑想すると、皆の前から一瞬に姿が消え、極楽往生しましたと。ま、年寄りとか病気持ちが、安らかに簡単ということで流行ったらしいです。実際は、座の蓋が開いて底に落ちて、そこで槍に突き刺されて死ぬだけだったらしいです。どこまで本当のことが怪しい情報ですけど、現代は、こういうのは多いですよね。その上、知らず知らずのうち
本日の日経新聞の社説に、 経済社会の様々な場面でIT(情報技術)が革新し、くらしが便利になっている。だがIT化が遅れている分野もまだある。代表は医療だ。 と書いてあったんですが。 (IT化が最も進んでいる産業の一つだと思われてるかも知れない)証券界も、実はIT化が最も遅れた産業の一つなんじゃないのか、というお話。 — 今年の一月から「株券電子化」が始まりましたが、あれだけ大騒ぎしたので、世の中のほとんどのみなさんは、株式に係るデータは人間を介さずにすべてネットの中を行き交う未来的なイメージに変貌したと思ってらっしゃるんじゃないかと思います。 私も、「証券ビジネス関係企業間の電子的なプロトコルの仕様が整備され、それぞれの会社の暗号鍵による電子署名等で認証されたデータが暗号化されてネット上を行き交う」といった姿に変貌したんじゃないかと想像していたのですが・・・・先日聞いたところによると、証券会
日経BPさん(池田さん)から、送っていただきました。どうもありがとうございます。 しかし、来週池尾先生にお会いする予定もあったりして、待ちきれずにもう自腹で1冊購入させていただいておりました。 — この本、現在の金融危機の発生メカニズムの全体像を把握するには、非常にまとまっていて、いい本だと思います。 池田さんのお話の部分は、池田信夫ブログを愛読されている方なら一通り聞いたことがある話が多いかと思いますが、池田さんの話は全体の2〜3割に押さえられていて、池尾先生の話が多めになってます。 この本の意義は、「巷に蔓延する俗説を斬る」ということにあるかと思いますが、お二人の立ち位置としては、池田さんが「ボケ」で池尾さんが「ツッコミ」というか、池田さんは今回は(あえて)俗説寄りの疑問をぶつけ、池尾さんがそれをやさしく受け止める的な展開が多く見られるのではないかと思います。 ただ、池田さんが「これこ
人類の文明が誕生して数千年。 「ヴェニスの商人」に代表されるように、金貸しというのは、いつの時代にもどこの国でもあまり人から好かれない業態ではありますが、他方で、メディチ家のように金貸しでヨーロッパ全体に影響を及ぼすような勢力を有するようになった一族もおりますし、今でも銀行業の力は(特に西側諸国では)大変大きい。 片方に、金利を取るということ自体をいまだに全く認めないイスラム(金融)のような世界もあれば、日本では今や法律で許されないほどの高利で金を貸しておきながらノーベル平和賞を取る人も現れる次第でして、情報が一瞬にして地球を駆け巡るようになった現代においても、「金貸し(金利)」というものほど評価の分かれるものは、めずらしいのではないかと思います。 そんな中、先週末、某所で高橋めぐみ先生の「アメリカにおけるペイデイローンの規制について」という発表を聞いて、ブッたまげました。 アメリカには「
ガソリンの暫定税率がなくなって、「混乱」が発生しているという報道ですので、ガソリンスタンドの店長になったつもりで、どうやったら利益が極大化するかをちょっと考え始めたんですが。 簡単なようでいて、いろいろ考えないといけないことも多いですね。 3月までに仕入れた税金がかかった高い在庫は、いわゆる「埋没コスト(sunk cost)」だから、今更つべこべいってもしょうがない。販管費の額が変わらないとすれば、とにかく粗利の額(販売数量×単価×粗利率)を最大にするような単価を設定して、ガンガン売ればいいというのが基本のはず。 また、そもそも頭のいい店長なら、4月1日に向けて地下タンクの在庫の量は極力絞っていたはずです。(ガソリンスタンドってタンクの構造や制度上あまり在庫を減らせない理由ってあるんでしたっけ?) 「25円下がると、今の在庫の分で100万円くらい損することになります。」とテレビでコメントし
今回の件の論点はただ一つ、「増資案の検討の初期段階」というのが金融商品取引法166条の「重要事実の決定」に該当するかどうか。その後に増資案の検討を中止したとか、野村に問い合わせてOKをもらったとかは、全く関係がない。 「重要事実の決定」とは、取締役会決議のみを指すのではなく、役員会で内定しているとか、オーナー企業で誰も逆らえない社長が決めたとか、実質的に決定している場合も含まれる。「増資案の検討の初期段階」というのが実質的な重要事実の決定に該当するのかどうかは、現状の報道や発表からは判断することが出来ない。野村にはこうした問題を判断する専門部署があるから、サンエー側が詳しい事情を話し、野村がOKを出したというのが実情だろう。 以下、社長の保有株数の推移等、経緯。 03/11/27 SO(@3160)を付与(社長が何株分のSOを付与されたかは不明) ?05/8/31 1123千株(有価証券報
旧アイ・シー・エフの株式交換で(経営者が捕まるのはともかく)、株価算定をした公認会計士の田中慎一氏も捕まった、というお話。 事と次第によっては、株価算定をする人をはじめ、M&A関係者には非常に恐怖なお話かと思います。 なぜか日経さんは北海道版にしか載ってないんですが、 アイ・シー・エフ、元社長ら4人逮捕、不正に株式交換の疑い。 日経北海道朝刊38面 東証マザーズ上場のIT(情報技術)関連企業「アイ・シー・エフ」(現オーベン、東京)が大阪市の広告会社を買収した際、同社の資産価値を不正に水増しして株式交換したとして、大阪府警捜査四課は十三日、金融商品取引法(旧証券取引法)違反(偽計)の疑いで、アイ社元社長、佐藤克容疑者(32)[住所略]ら計四人を逮捕した。 ほかに逮捕されたのは、パチンコ情報提供会社「梁山泊」(大阪市西区)の実質的経営者で元山口組系暴力団幹部、豊臣春国容疑者(57)[略]、アイ
消費者金融3社、大幅赤字に=中間期予想を下方修正−灰色金利、返還で引当金(時事通信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061030-00000096-jij-bus_all 消費者金融大手のアコム、アイフル、プロミスの3社は30日、2006年9月中間期の連結最終損益予想を下方修正し、従来の黒字見通しからそろって大幅な赤字に転落すると発表した。赤字額は、最大のアコムで2821億円。中間期の赤字転落は、3社とも株式上場後初めて。利息制限法の上限(年15〜20%)を超える「灰色金利」の返還に備えて引当金を積み増すため、巨額の特別損失を計上する。 ここしばらく、ノンバンクの経営関係のみなさんと話すと、どなたも「いやーもー、たいへんですわ」的な反応だったので、おぼろげながら予想された事態ではありましたが。 「グレーゾーン(=原則無効)」であっても収益に計上して
2006年10月27日付、朝日新聞の「SBI、自民・小林氏側に3億数千万円の資金 国税指摘」という記事から。 http://www.asahi.com/national/update/1027/TKY200610270244.html 東京国税局から三十数億円の所得隠しを指摘された総合金融グループの持ち株会社「SBIホールディングス」(東京都港区)が、同社の運営する投資ファンドの株取引にからみ、初当選前の自民党の小林温参議院議員側に約3億数千万円の資金を提供したとの指摘を受けていたことが関係者の話で分かった。国税局は、投資を装った利益供与だったとして、寄付金と認定した模様だ。 関係者によると、小林氏が社長を務めていたインターネット関連会社は00年4月設立。SBI社が運営する投資ファンド「ソフトバンク・インターネットテクノロジー・ファンド」が同年9月、小林氏の会社の株式を約3億5000万円で
先日、著名ブロガーの方々数人と、米国の「ブログネットワーク」みたいなものについての意見交換を行ったのですが、その際、私が思った最大のギモンは、「(単なる感想文とか何食ったとか日記とか、でない)『個』として意見を述べるようなブログは、今後も増えていくのかしらん?」・・・・つまり、「中身の濃い(「ヘッド型」の)」ブログをネットワーク化するのはいいとして、そのパイ(マーケット規模)は、今後もどんどん増えていくのかしらん?また、そのパイを前提とするビジネスモデルは、成立するのかしらん?ということでありました。 少なくとも、今のところ日本では、中身の濃い読みがいのあるブログが次から次に出てきて、読みきれなくて困っちゃう・・・ということは無いような気がするので。 「niftyのフォーラム」とか「ホームページ」や「メーリングリスト」も、最初に主だった人たちがやりはじめて、一定の時間が経つと、出尽くし感が
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