鎮目さんいわく、手間がかかっても、そのニュースにくわしい人がきちんと解説することこそ、テレビニュースの信頼回復につながるとのことで――(写真提供:PhotoAC) ネットでは「テレビは終わった」といった声が見られるようになって久しく、実際、若者を中心にテレビ離れが進んでいると言われます。一方、テレビ局に27年間在籍し、数々の番組の制作現場に携わってきた鎮目博道さんは「中の人」だからこそわかる問題点を各種メディアを通じて主張してきました。その鎮目さんいわく、手間がかかっても、そのニュースにくわしい人がきちんと解説することこそ、テレビニュースの信頼回復につながるとのことで――。 * * * * * * * ◆気がつくと朝から晩までニュースかワイドショーだらけ ニュース番組の基本は、当然のことですが「ニュースを伝えること」です。 なにを当たり前のことを言ってるんだ! とおっしゃる方もいると思いま
時の総理に寵愛された2人の女性の動向に注目が集まっている。国際政治学者の三浦瑠麗氏は、太陽光発電事業をめぐり夫が業務上横領容疑で逮捕されたことによって、コメンテーターとしてレギュラー出演していたテレビ番組からは姿を消している。その空いた席に座る存在として急浮上しているのが、元NHKのジャーナリストで“安倍元首相に最も食い込んだ記者”として知られる岩田明子氏だ。 安倍元首相が亡くなった昨年7月にNHKを退職した岩田氏について、3月15日、大手芸能事務所「ホリプロ」に所属することを文春オンラインが報じた。すると3月17日、「今日が情報番組初出演となります」と紹介された岩田氏が『めざまし8』(フジテレビ系)に登場、3月19日には『サンデージャポン』(TBS系)に出演したのだ。キー局の政治部記者が語る。 「岩田氏と三浦氏はともに東大出身、安倍晋三・元首相に近かった女性論客で自民党人脈も豊富です。華
共産党員で、私の本の愛読者でもあるというSさんという方から手紙を頂いた。松竹伸幸さんの「共産党党首公選」をめぐる論争で私が松竹さんの行動を支持していることについてである。共産党の党規約はよくできていて、党運営も民主的であるのだから、松竹さんは「意見があるなら、党内でドンドン発言しなさい」という『しんぶん赤旗』の読者投書を引いて、私の行動をやんわりと批判するものだった。それに対してこんな返信をした。 Sさま はじめまして、内田樹です。 お手紙と投書拝見しました。ご指摘ありがとうございます。 松竹さんの件については、実は僕も困惑しています。 僕は非党員ですから、共産党の党規約というものがどんなものだか知りません。共産党の党内民主主義の実相についても存じ上げません。 松竹さんは現役の共産党員であり、長く党中枢にいた人で、僕が実際に存じ上げて、人間を信頼している方ですので、その方から「党首や党幹部
文部科学省は28日、2024年度から小学生、高校生が使用する教科書の検定結果を公表した。小学6年生が使用する社会の教科書では、検定に合格した3社3冊で取り上げられた「沖縄戦」の記述の中で、沖縄戦の最中に発生した「集団自決(強制集団死)」について旧日本軍から住民への命令(軍命)などの関与があったことを示す説明記述がなかった。いずれの出版社も、現行教科書での「集団自決」の関連での「軍命」「軍関与」に言及しておらず、従来方針を踏襲した形だ。 東京書籍(本社・東京)は「沖縄戦」についての写真説明で、「アメリカ軍の攻撃で追いつめられた住民には、集団で自決するなど、悲惨な事態が生じた」などとした。日本文教出版(文教、同大阪)は、「戦場となった沖縄」と題した章で「アメリカ軍の激しい攻撃」で追いつめられた住民の多くが、「集団自決」に及んだとし、教育出版(教育、同東京)は「沖縄戦」の写真説明で「多くの住民が
<右>卒業式に臨んだ際の髪形=保護者提供(※ピアスの穴を開けたのは卒業後)<左>編み込みをほどいた普段の髪形=兵庫県姫路市で2023年3月9日午後0時15分、幸長由子撮影 兵庫県姫路市の県立高校の卒業式で3年の男子生徒(18)=当時=が髪形を理由に他の生徒から隔離された問題で、県教委は28日、神戸市で記者会見を開いた。式典で名前を呼ばれても返事しないよう学校側が求めたことなどを問題視し、「教育的配慮が足りなかった。(生徒との)コミュニケーションが十分ならば、こんなことにならなかった。もっと子どもに寄り添った対応ができたのではないか」と指摘した。 この問題は毎日新聞が28日に報道して明らかになった。生徒は日本人の母親と米国籍で黒人の父親を持ち、巻き毛で横に広がりやすい髪質。頭髪検査で「髪が耳にかからないように」と指導されたため、自らのルーツや髪質を踏まえ、黒人文化では伝統的な髪を編み込む形に
<右>卒業式に臨んだ際の髪形=保護者提供(※ピアスの穴を開けたのは卒業後)<左>編み込みをほどいた普段の髪形=兵庫県姫路市で2023年3月9日午後0時15分、幸長由子撮影 兵庫県姫路市の県立高校が2月に開いた卒業式で、3年の男子生徒(18)=当時=が髪形を理由に卒業生用の席に着席することを認められなかったことが判明した。 「友人との3年間を締めくくる思い出づくりができなかった」。黒人である父のルーツを踏まえた髪形だったが、学校側の答えは「校則違反」。多様な背景を持つ子どもが増える中、専門家は「子どもを抑え付けるのではなく人権尊重を」と呼び掛けている。 教師「校内から出てくれ」 生徒は卒業式を「特別な日」と考え、巻き毛である髪質でも整って見えるよう髪を編み込んだ。「コーンロー」と呼ばれ、アフリカにルーツを持つ黒人文化の伝統であることをインターネットで調べ、父親からも話を聞いていた。 父親によ
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