机の上が汚いほうが仕事ができるひとだ。いや、きれいになっているほうがクリエイティブだ。そういった話題が定期的に登場しますが、私はあまり意味がないと思っています。 なんらかの関係や相関はきっとあるのでしょう。ないはずがありません。人間と、その道具とは不可分なのですから、仕事場のありかたがその人の仕事を創ったというのは納得できる話です。 ただし、それはその人の個性が仕事場をつくり、場に蓄積したその人の経験や情報が仕事を生み出したということであって、仕事場だけを真似ても、結果までは真似ることはできません。 という前置きをしたうえで、いま私は新しい考え事をひろげるために、机のうえを広く、なるべく何もない空間を大きくとりたいという衝動に突き動かされています。 今読んでいる本。いま書いている原稿。そういった、本当に必要なものだけがそこにあって、それとだけ向き合うシンプルな時間を欲する瞬間が、みなさんに