人工知能(AI)を利用した口論ソフトの世界一を決める第1回世界電脳口論選手権の決勝トーナメントが13日、千葉電波大学で開かれ、宣華大学(東京)の口論ソフト「スーパーPI(ピー)」が優勝した。 2月に米国で行われた年次イベント「IBM Think 2019」では、IBM製のディベート(討論)AIが人間相手に互角の戦いを繰り広げて見せるなど、論理を扱うAIは日々進歩している。 しかし、客観的な事実に基づいて論理を組み立てる討論AIに比べ、感情にまかせた個人攻撃、罵倒、論点そらし、レッテル張りなどの詭弁を多用する口論AIは、応用性が少ないとして開発が後手に回っている。そのため、今回の選手権は口論AIの開発促進も兼ねているという。 参加したのは日本、米国、中国など7カ国9チーム。10分間口論を続け、どちらかが10秒以上反論できずに沈黙すると反則負けとなる。この日は2月の総当たり戦を勝ち抜いた上位4