11月29日から2週間限定上映される「劇場版 Gのレコンギスタ l 行け!コア・ファイター」。「機動戦士ガンダム」の原作者である富野由悠季が満を持して送る最新作は、2014年に放送されたテレビシリーズ「Gのレコンギスタ」に新規映像を追加した再構築版で、全5部作の口火を切る第1部となる。約5年の歳月を経て、富野総監督は「G-レコ」を再びどこへ導こうとしているのだろうか。その真意をたずねた。(取材・文/黒峰澄一) ――富野監督は「G-レコ」が、テレビシリーズの放送当時から、子どもたちに向けた作品だと言っていました。劇場版「G-レコ」は、より子どもたちにわかりやすくという意図で作られたのでしょうか。 富野:もちろんそうです。ですが、それはちょっと違いまして、映画というものは、もともとそのように作られていなければいけないのだけれども、テレビ版はそうではなかったという反省がありました。「映画としてお