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ブックマーク / morinorihide.hatenablog.com (43)

  • 【翻訳が出ました】ロペス、ナナイ、リグル『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』 - 昆虫亀

    翻訳が出ました。 ドミニク・マカイヴァー・ロペス、ベンス・ナナイ、ニック・リグル著 『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』 森功次訳、勁草書房、2023年 なぜ美を気にかけるのか: 感性的生活からの哲学入門 作者:ドミニク・マカイヴァー・ロペス,ベンス・ナナイ,ニック・リグル 勁草書房 Amazon 原著はDominic McIver Lopes, Bence Nanay, Nick Riggle. Aesthetic Life and Why It Matters, Oxford University Press, 2022 (原著刊行の翌年に翻訳刊行です。早い!) ステッカー『分析美学入門』、キャロル『批評について』に続く、3冊目の翻訳です。よろしくお願いします。 ジュンク堂池袋店では「1階話題書アカデミック塔」のところにも並べれられているそうです。ありがたい。 以下、

    【翻訳が出ました】ロペス、ナナイ、リグル『なぜ美を気にかけるのか:感性的生活からの哲学入門』 - 昆虫亀
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    sakstyle 2023/08/02
    ナナイ「達成」リグル「共同体」ロペス「冒険」という観点から/学部の初年次教育用テクスト/3人によるテーマ別対談も収録/8/28(月)19時からZoomで刊行イベント、学会がこの時間にやるのよいね(自分は見れないが)
  • 映像作品の倍速視聴は何を取りこぼすのか、銭さんへのリプライ - 昆虫亀

    現代ビジネスの記事で映画の倍速視聴がちょっと話題になってた。 倍速視聴の問題はネタバレの話と論点がかぶりそうな話題だよねー、と思ってたら、早速銭さんがそれをテーマにnoteを書いてた。早い。 論点整理もクリアで、さすがですね。 で、銭さんがネタバレの話に言及するときに僕の論文や記事などをいろいろ引いてくれていたので、一応リプライしておこうと思い、以下、思いついた論点をいくつか書いとく。あまりまとまってないけど。 以下の部分を読む人は、先に銭さんのnote読んでおいて下さい。この記事は自分の思考整理的な狙いで書くものなので、もろもろの前提はいろいろすっ飛ばして書くよ。 論点はふたつ。 1.倍速視聴は作者の意図から逸れる失礼な見方なのか 2.倍速視聴は通常の観賞を想像・追体験可能なのか 1.倍速視聴は作者の意図から逸れる失礼な見方なのか 銭さんのnoteでは、僕の記事を引きつつ、「失礼な鑑賞」

    映像作品の倍速視聴は何を取りこぼすのか、銭さんへのリプライ - 昆虫亀
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    sakstyle 2021/03/30
    「失礼な鑑賞」=「作者の意図に反した鑑賞」ではないということと、倍速鑑賞は回復可能な鑑賞ではないの2点
  • ウォルハイム『芸術とその対象』を読んだ。 - 昆虫亀

    ウォルハイムのArt and Its Objectsの翻訳が出た。ダントー『ありふれたものの変容』に続く、松尾大先生のお仕事。分析美学の古典がこのように日語で読めるようになることは当にすばらしい。 内容についてはすでに銭さんが良質の紹介文を書いているので、書に興味がある人は、まずはそちらを読みましょう。 obakeweb.hatenablog.com 銭さんのいうとおり、このは現代の議論につながるいろんな話題が詰まっている。現代は議論がもっと精緻化さているし、ポイントがわかりやすいまとめもいろいろあるので、そこから見るとウォルハイムのにはやや読みにくい箇所もいろいろあるが、当時(初版は1968年)すでにここまで多様な話題を扱いながら(しかも独仏文献にも目を配りながら)、各所で有用なargumentを出しているのはやはり偉業と言えよう。 いくつか訳語選択で気になった所があって、少し

    ウォルハイム『芸術とその対象』を読んだ。 - 昆虫亀
  • 哲学系読書会のためのレジュメの作り方 - 昆虫亀

    最近は授業準備時期ということもあって、初回授業でどういう資料を学生に与えるべきなのか、というのをいろいろと考えていた。 考えていて頭に浮かんだのは、よくの謝辞とかインタビューとかで言われている「わたしは修士のときに○○先輩にレジュメの作り方(哲学文献の読み方)を叩き込まれた」的な発言だ。ああいうゼミ内、もしくは先輩後輩関係で受け継がれる「コツ」みたいなやつは、学生にはとっとと伝えるべきで、隠しておく必要はまったくない。というか、そういう大事な情報は、もうどっかの先生がうまくまとめて公開してくれとるじゃろ、、、 、、、と思って探してみたのだが、意外と見つからなかった。なぜだ。(もしかしたら僕が知らないだけで、各研究室で門外不出の秘伝資料として受け継がれているのかもしれない)。*1 ちなみに「研究発表のプレゼン用レジュメ」の作り方は、web上にいろいろと落ちてる。でも、以下で述べるように、読

    哲学系読書会のためのレジュメの作り方 - 昆虫亀
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    sakstyle 2019/02/06
    「引用や抜書きだけでレジュメを作れると思ってた人は、考えを根本から改めるべき」「わからない箇所は、「ここはよくわからなかった」と正直に書くこと」「「文」のかたちでまとめをつくる」
  • 分析美学を学ぶ人のために、邦語文献リーディングリスト(2018年版) - 昆虫亀

    5年前に、「日語で読める分析美学」というエントリで文献リストを作ってたんですけど、その後いろいろと文献も出てきたし、そろそろ更新しようかなーと思って「邦語文献リーディングリスト2018年版」をつくりました。※その後、適宜更新しています。 こちらに公開しておきます。年末年始の読書用にもどうぞ。 pdf版 word版 以下、いくつか注意点を。 想定ターゲット層は「哲学・美学・表象文化論あたりを専門とする学部生」です。 「そもそも美学って何?」という人はこちらのエントリを参考にして下さい。哲学文献に馴染みのない人は、先にこちらから入ったほうがいいかもですね。→「美学を一から勉強するひとのために:文献リスト」 この文献リストは、来年度の慶應義塾大学での授業向けにつくったものです。全部で13の大項目を立てていますが、どういう項目を立てるかは私の授業内容に合わせて決めています。つまり、このリストで分

    分析美学を学ぶ人のために、邦語文献リーディングリスト(2018年版) - 昆虫亀
  • 公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学 - 昆虫亀

    ネタバレ現象について考える公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。 11月23日(金・祝)@大女子大学です。 趣意文 楽しみにしていた映画を見る直前、友人が物語の肝心な部分をバラしてきたら、、、あなたは怒っていい。 「何すんだよ! これから見ようとしていたのに!」 この怒りはごくまっとうなものだと思われるし、このように怒っている人を見ても私たちは何も驚かないだろう。 批評ブログや作品紹介記事などの冒頭に「ネタバレ注意(spoiler alert!)」の文字が書いてあることはよくある。 とはいえ、現代のポピュラーカルチャーの宣伝・公開の仕方をよく見ると、「おいおい、これネタバレじゃないのか!?」と文句を言いたくなるようなケースは多々ある。 そして驚くべきことに「ネタバレはそこまで悪いものではない」「別に物語の筋をバラしてもらっても構わない」というネタバレ擁護派も一定数いる。ネタバ

    公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学 - 昆虫亀
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    sakstyle 2018/10/02
    “ネタバレとはこのように非常に興味ぶかい現象であるのだが、ネタバレに関する研究はあまり多くない。(...)来場者を含むフロア全体で多面的に検討してみたい。”
  • 西村清和『感情の哲学――分析哲学と現象学』の感想 - 昆虫亀

    恩師*1、西村清和先生の最新刊、『感情の哲学――分析哲学と現象学』勁草書房、2018年。 少し前に、ご恵投賜っておりました。ようやく読みおえたので、ちょっと感想を書いておく。 美学会の元会長が、東大定年後に國學院に再就職し*2その國學院の定年直前に仕上げた*3、ということで、西村清和の(少なくともアカデミックポストにいる期間の)最終仕事、ということになるのだろう。なので「よーし西村美学の集大成か!」と期待して読んだのだが、結論からいえば、このは美学のではなかった。哲学のだ。美学は哲学の一分野なので、こういう書き方をするとちょっと変に聞こえるかもしれないが、要は、美学的な考察は最後の第七章にあるのみで、それまでの六章はバリバリの感情の哲学なのだ。詳しい目次はこちらをどうぞ。 さらにいえば、美学的な考察を行なっている第七章は、ほとんどこれまでの西村美学の焼き直しでしかない。ウォルトンや

    西村清和『感情の哲学――分析哲学と現象学』の感想 - 昆虫亀
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    sakstyle 2018/05/06
    かなり気合いれないと読めなさそうだけど、すごそう。(筆者は美学者として有名だが)美学の本ではなく感情の哲学の本。現代現象学的立場からの分析哲学批判という位置づけ
  • ブックフェアの作り方:分析美学は加速した - 昆虫亀

    2015年に紀伊国屋書店の(今はなき)新宿南店で「分析美学は加速する」というブックフェアをやりました(9/8〜10/25)。 記録HPはこちら(現在は解説文も全文公開されております)→ブックフェア「分析美学は加速する 美と芸術の哲学を駆けめぐるブックマップ最新版」 このブックフェアにはいちおうプロデューサーとして関わったこともあって、終わったときは記録ブログを書こうとしてたんだけど、結局我が家に第一子が生まれたりしてバタバタしているうちに機を逸して、その後記録を残さずじまいになってました。 ただこのブックフェアがけっこう成功してたこともあって、「ブックフェアってどうなの?どうやってやるの?」的な質問は今もたまにもらうんですよ。なので、あらためて記録残しとこうかなーと思い、エントリを執筆する次第。このエントリ長いです。 はじめにひとつ注意をしておくと、自分はちょっと一回ブックフェアやっただ

    ブックフェアの作り方:分析美学は加速した - 昆虫亀
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    sakstyle 2017/03/13
    「分析美学は加速する」ブックフェアの際の作業の記録。解説文の分量が半端なかったし、それがweb公開されたり、特殊なフェアだったと思うけどよかった
  • 9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 - 昆虫亀

    紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 そろそろ正式告知OKとなりましたので、こちらでも宣伝しておきます。 『分析美学基論文集』刊行記念 森功次プロデュース 分析美学は加速する――美と芸術を駆けめぐるブックマップ最新版 紀伊國屋書店新宿南店*1 開催期間:9月8日から10月下旬予定。 ※開始日確定しました webページが公開されました! http://socio-logic.jp/events/201509_aesthetics.php ブックフェア会場では無料のブックガイド冊子を配布します。まだ現在編集中ですのでページ数がどれくらいになるかわかりませんが、かなり充実してます。ぜんぶで4万字(!)近い。 追記:ブックガイド冊子全部で32ページになりました! これほんと読みごたえある。 項目立て&執筆陣は以下のとおりです。 美と芸術を駆けめぐるブックマップ 構成 はじめに

    9月上旬より、紀伊國屋書店新宿南店で分析美学ブックフェアを開催します。 - 昆虫亀
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    sakstyle 2015/08/23
    これすごいぞ。4万字近い無料ブックガイド冊子(執筆陣がすごい)! 100冊近くが書店に並ぶ、洋書も
  • ウォルトンのCategories of Artを全訳しました。補足と解説。 - 昆虫亀

    ケンダル・ウォルトンの「芸術のカテゴリー(Categories of Art)」の全訳をnoteで発売しました。pdfで390円です*1。 K. Walton「芸術のカテゴリー」|morinorihide|note 論文の議論のおおまかな内容は上記の販売ページでも紹介したので、こちらではもう少し細かい補足話をいくつか述べておきます。 「訳者あとがき」的な解説だと思って読んでいただければ。 販売ページで述べたように、「芸術のカテゴリー」は現代の英語圏美学における超古典論文です。 専門家の中で論文の重要性を否定する人はほぼ皆無だと思います。英語圏美学の論文をいくつか読んでたら、少なくとも注などで必ず見たことあるはずです。 日ではウォルトンといえば清塚邦彦先生の『フィクションの哲学』などの影響もあって、メイク・ビリーヴ理論の重要な論者として知られています(今度出る『分析美学基論文集』でも「

    ウォルトンのCategories of Artを全訳しました。補足と解説。 - 昆虫亀
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    sakstyle 2015/06/08
    ありがとうございます。/Mimesis as Make-believeもどこかで翻訳中らしい
  • 分析美学にはどのようなトピックがあるのか - 昆虫亀

    先日、とある学部生が分析美学は面白いよ、というブログ記事を書いてて、 http://ertb.hateblo.jp/entry/2015/05/30/223856 それを受けてtwitterで松永くんがちょっといいこと言ってました。 分析美学にかぎったことではないけど、美学者はもうちょっと「美学の問題のポイントがよくわかるしもっと勉強して考えたい」みたいな感想を学部生から引き出すことに注力したほうがよい— matsunaga s:3D (@zmzizm) May 30, 2015 美や芸術やセンスについて自分が日ごろ考えているあれこれが美学のなかでどういうふうに整理されて掘り下げられて論じられておりますというのを知るとっかかりがほんとになかったし、たぶんいまもないんだろう— matsunaga s:3D (@zmzizm) May 30, 2015 まぁ入門書的な教科書については数年前にま

    分析美学にはどのようなトピックがあるのか - 昆虫亀
  • 『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀

    現在、分析美学の基礎論文集の翻訳が作業中なのですが、どんな論文が入るのか知りたいという要望がありましたので、目次を公開しておきます。 「アート」の定義 Danto, Arthur. "The artworld." The journal of philosophy (1964): 571-584. Dickie, George. "What is Art? An Institutional Analysis." in Art and the Aesthetic. An Institutional Analysis, Cornell University Press, (1974): 19-52. 美的価値 Sibley, Frank. "Aesthetic concepts." The philosophical review (1959): 421-450. Margolis, Jose

    『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀
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    sakstyle 2015/02/24
    ダントー「アートワールド」、シブリー「美的概念」他、ディッキー、ビアズリー、ウォルトンなど。「遅くとも一年以内くらいには出ると思います。」
  • 「分析美学は薄っぺらい」という意見について思ったいくつかのこと - 昆虫亀

    先週末に美学会(九州大学)に参加してきたんだが、そこで(相変わらず)何人かの方から「分析美学ってなんか薄っぺらいよね」的なコメントを聞いたので、akadaさんのこの記事を読み返していた。 哲学の初学者にありがちな間違い - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ 分析美学や分析哲学に対しては、一方の方々は「薄っぺらい」「深みがない」「当たり前のこと言ってるだけ」と感じ、もう一方の(とくに専門的にやってる)人たちは「議論が着実に洗練されていってるとても意義のある分野」だと感じている、というギャップがしばしば見られる。じっさい『分析美学入門』を翻訳したあとしばらく分析美学に対する批判や感想に耳をすましていたこともあって、「薄っぺらい」的な批判はたくさん聞いてきた。面と向かって直接言われたこともしばしばある。このギャップはどこから来てるんだろうか、という点は前々から気になっていた*1んだが、最近ちょ

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  • 2014年夏学期レポート課題「美学I」「美学III」 - 昆虫亀

    非常勤先(文星芸術大学)での夏学期の授業が終了しました。 今期は休講ゼロ。がんばった。 今日は、美学Iのほうのレポート課題を紹介しておきます。 出した課題はこんな感じ。 美学I 授業中に説明した議論をひとつとりあげ、 そこでなされている主張の内容・背景・意図・動機などをできるだけ明確に説明し、 その主張について自分の考えを述べてください(そのさいは賛成or反対を明確に)。 さらに、その自分の考えに対して予想される反論をひとつ以上提示し、 反論を退ける形で、具体例を提示しつつ自説を擁護しなさい けっこう面倒くさそうに見える課題を出しました。 字数は自由。短すぎても全然構いませんが、評価対象となる議論の質は保ってください、と伝えてます。 何でこういう課題にしたかというと、「学生には先行研究を丁寧に批判するという訓練を受けさせるべき」と最近思うようになってきたからです。 テキトーなエッセイめいた

    2014年夏学期レポート課題「美学I」「美学III」 - 昆虫亀
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    sakstyle 2014/07/31
    「人の意見をその人のモチベーションからちゃんと理解する」「自分の主張にぴったり合う具体例を考える」「この6つの作業はNoel CarrollのOn Criticism(2008)の議論」
  • 2014年応用哲学会:分析美学系の発表資料まとめ - 昆虫亀

    先の5月10-11日、関西大学にて応用哲学会が開催されました。 分析美学関連の発表が多く、わたし個人的にはとても楽しめました。 多くの人が発表資料を公開してくれていますので、こちらでも紹介しておきます。 個人発表 高田敦史 「図像的フィクショナルキャラクターの問題」 源河亨 「美的知覚と美的判断」 ワークショップ 音楽作品の存在論にもの申す:知覚の哲学と芸術の哲学からの批判と応答 源河亨 「知覚対象としての音楽作品」 松永伸司 「それは音楽の存在論なのか?」 田邉健太郎 「タイプ説がもの申す」 西條玲奈 「上演の形而上学:唯名論からの応答」 応用哲学会は分析哲学の議論に慣れた人が集まっていて、美学会とはまた違った観点から良い質問が飛んでいました。 むしろ年会費が安かったりする分、美学会よりも発表しやすいかもしれません。論文もすぐにweb公開されるし。 分析美学の研究をしようと思う人は、今後

    2014年応用哲学会:分析美学系の発表資料まとめ - 昆虫亀
  • 『分析美学入門』解説エントリ6、理想的観賞者について考える意義 - 昆虫亀

    前回のエントリのあと、また次のようなメールを頂きました。 東北大学で美学の勉強会をやっております、●●*1です。 先日は理想的鑑賞者について素晴らしいお返事をいただき、まことにありがとうございました。勉強会一同に代わり、あらためてお礼申し上げます。 さて昨日勉強会があり、全員、森さんからのお返事に納得しておりました。 が、ひとつ、気になる質問が出まして、森さんなら何とお答えになられるかと湧き出る興味を抑えられず、再びメールしてしまいました次第です。立て続けに申し訳ございません。 その質問とは、現実の人間がなりえない理想的鑑賞者について議論する意義がわからない、というものです。この質問は、哲学専攻ではなく西洋美術史専攻の院生さんからいただきました。 もし宜しければお手すきの際にご教示いただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます。 だんだん『分析美学入門』文からは外れた議論になってきて

    『分析美学入門』解説エントリ6、理想的観賞者について考える意義 - 昆虫亀
  • 『分析美学入門』解説エントリ5、理想的観賞者について - 昆虫亀

    ご無沙汰しております。『分析美学入門』解説エントリの続きです。 東北大の美学研究会の方から、『分析美学入門』第四章の理想的観賞者についてメールで質問を受けました。 理想的観賞者をめぐる議論のところはたしかにちょっとややこしくて、以前にもtwitter上で質問を受けたことがありました(http://togetter.com/li/581290)が、今回もまたこの箇所について質問を受けたわけです。 第四章は確かにこのの中でもかなりややこしい箇所なので、その回答をこちらに転載しておくことは無駄ではなかろう、ということで解説エントリ代わりに、回答をUPしておきます。 「解説エントリ!」とか書いときながら、手抜きですいません。 質問は以下のようなものでした。 今は第4章を読んでいるところです。質問は「理想的観察者」についてです。 http://togetter.com/li/581290も拝見した

    『分析美学入門』解説エントリ5、理想的観賞者について - 昆虫亀
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    sakstyle 2014/04/18
    理想的鑑賞者とは何か。批判するところのない鑑賞・判断ができる存在(現実には存在しない)。理想的鑑賞者同士で判断が分かれることはありうる。など。
  • 【告知】12/15(日)、立命館大学「分析哲学と芸術」研究会:フィクションの哲学の最前線。講師は河田学&藤川直也。 - 昆虫亀

    宣伝です。立命館大学の田邉くんから研究会のお知らせが回ってきたので、こちらでも宣伝しておきます*1。 「分析哲学と芸術」研究会の公開研究会第2弾として、河田学さんと藤川直也さんをお招きして「フィクションの哲学の最前線」を開催いたします。 河田学さんは京都造形芸術大学准教授で、文学理論を専門とされています。主たる業績として、『フィクション論へのいざない‐文学・歴史・遊び・人間』(共著、世界思想社、2013)やレーモン・クノー『文体練習』(共訳、水声社、2013年)があります。 藤川直也さんは京都大学非常勤講師で、言語哲学を専門とされています。主たる業績として、『存在しないものに向かって‐志向性の論理と形而上学』(共訳、勁草書房、2011)や「固有名と記述」(日哲学会若手奨励賞受賞、2006)があります。 どうぞふるってご参加ください。 【開催日時等】 タイトル:フィクションの哲学の最前線

    【告知】12/15(日)、立命館大学「分析哲学と芸術」研究会:フィクションの哲学の最前線。講師は河田学&藤川直也。 - 昆虫亀
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    sakstyle 2013/12/15
    今日だし、京都だし(行けない!)/ロール・ライアンの語り手論(河田)、マイノング主義からのキャラクター指示説(藤川)
  • ポピュラー音楽学会で発表してきました。資料公開。 - 昆虫亀

    2013年12月8日(日)、ポピュラー音楽学会のワークショップA「ポピュラー音楽の美学と存在論(2):今井論文をめぐるオープン・ディスカッション」で発表してきました。 発表タイトルは、「ポピュラー音楽におけるHigher Level Ontology:リマスタリング、カヴァー、リミックス」です。 http://jaspm25.wiki.fc2.com/ ポピュラー音楽学会は非会員で、かつ初参加だったのですが、皆様とてもフランクでとても良い学会だなと思いました。 ディスカッション向きというか。 中堅どころの先生方がきちんと活動されているあたり、勢いのある学会という感じがします。 あいにくワークショップAは、今井が急遽欠席になったので、急遽立命館大学の吉田さんにコメンテーターとして登壇していただきました。 ですので、当日のメンツはこんな感じです。 ワークショップ 12月8日(日) 14:00〜

    ポピュラー音楽学会で発表してきました。資料公開。 - 昆虫亀
  • 12/8(日)、ポピュラー音楽学会のワークショップで音楽の存在論の話をします。 - 昆虫亀

    12/7(土)-8(日)、関西学院大学で開催される、ポピュラー音楽学会でシンポに登壇します。 http://jaspm25.wiki.fc2.com/ 出るのはワークショップAです。 音楽の存在論において「録音物」というカテゴリーをどのように捉えられるべきか、録音物の出現によって作品概念はどのように変わるのか、といったところがテーマになっております。 ワークショップ 12月8日(日) 14:00〜17:00 ワークショップA G号館3階301 ポピュラー音楽の美学と存在論(2):今井論文をめぐるオープン・ディスカッション 問題提起者:増田聡(大阪市立大学;コーディネーター) 問題提起者:今井晋(東京大学大学院) 討論者:森功次(日学術振興会特別研究員/山形大学) 司会:谷口文和(京都精華大学) ポピュラー音楽学会では去年もこのテーマでワークショップが行われてまして、Ustreamもされて

    12/8(日)、ポピュラー音楽学会のワークショップで音楽の存在論の話をします。 - 昆虫亀
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    sakstyle 2013/11/25
    増田聡、今井晋、森功次、谷口文和。関西学院大学