トキの2回目の放鳥が佐渡市で行われてから29日で4カ月。放鳥されたトキ19羽のうちの一部は、08年の1次放鳥の2羽とともに、最大14羽の群れで行動しているが、「つがい」をつくったトキはまだ確認されていない。 環境省によると、トキの群れは主に佐渡市の両津、新穂地区の平野部に生息。羽茂地区で生息している1次放鳥の雄2羽は繁殖期を迎えたことを示す黒灰色の「生殖羽」に変化しているが、群れをつくっているトキのなかで完全に変化したものは確認されていない。 トキは2月下旬に繁殖期を迎え、つがいをつくると、群れから離れて木に巣を作り、3月下旬にも産卵を始めるとされる。同省の笹渕紘平自然保護官は「今年は去年と違い、今の段階で群れになっている。繁殖を期待したい」と話している。 一方、2次放鳥トキのうち、個体番号「05番」の3歳の雌が昨年11月下旬に長岡市で、同「30番」の1歳の雌が今月中旬に五泉市で確認