猛威を振るった口蹄疫がようやく収まり、世間ではまるで何事もなかったかのような落ち着きを取り戻しています。今日このように平穏な日々となったのは、これはひとえに地元宮崎の畜産農家の方々のご苦労と、それに携わった多くの人達の協力のおかげだと思います。 この口蹄疫の対策には様々な方策が用いられましたが、その中ではEMを活用したものもあり、そのボランティア活動に9月、山田正彦農林水産大臣(現在は農林水産委員会委員長)から感謝状が送られた旨が比嘉さんから報告されています。 しかしその報告がまた、EMの万能性・神秘性をより一層強調する様な宣伝となっており、たとえ実際にEMが役立ったとしても、やはりこの報告には一言言及せざるを得ません。 今回の口蹄疫でEMが果たした役割について、「新・夢に生きる〔40〕」にてこのような説明がなされております。 その中で思わず目が点になってしまったのが次の記述です(強調は引
5月30日(日)宮崎県口蹄疫全頭殺処分への素朴な疑問A 全頭殺処分に、厚労省医系技官の木村盛世さん(感染症疫学)が反論 やっと殺処分に異論を唱えている人を、ネットで見つけました。どうしてこういう意見がマスコミに出ないのでしょうか。もっともっと議論すべきだと思います。 口蹄疫感染による家畜殺処分やそれを前提にしたワクチン投与に対し、厚労省の医系技官が、ツイッターで疑問をぶつけて波紋を呼んでいる。人にうつったりしないのに、新型インフルと同じ過剰な騒ぎだというのだ。農水省などからは、「致命的な病気で、放っておいたらまん延する」と反論も強いが、どうなのか。 ツイッターで疑問を呈した厚労省医系技官の木村盛世さん(感染症疫学)は、2009年5月28日の参院予算委員会で新型インフルの政府対策を批判して話題を呼んだ。 家畜の群れが免疫をつけるまで待てばよい 羽田空港の検疫官として参考人に呼ばれ、機
2010年 07月 28日 なぜヒトと家畜の感染症対策がここまで違うのか【追記 ソース】 【追記2 口蹄疫の正しい知識1~11】 宮崎の口蹄疫もようやく非常事態宣言が解除されるところまできました。殺された大量の家畜の損害もさることながら、今後家畜を育てている農家が感染症爆発以前のようにウシやブタの畜産を軌道に乗せるところまでは、どのくらいのお金と労力と時間がかかるのか想像もつきません。 畜肉が世界的に流通している現状を考えると「世界標準」の対応を迫られるということもわからないわけではないのですが、たとえ今はそれが常識でも間違っているのであれば新しい常識を世界に提案していくという外交をできるくらいの、科学的・経済的・政治的位置に日本がいてもおかしくないと思うのは私だけなのでしょうか。 5月にも書きましたが、普通の風邪をひいたからといって感染の拡大を防止するためにヒトを殺したりはしないのに、風
宮崎県の東国原英夫知事は24日、家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)に感染、もしくは感染の疑いのある牛や豚など全19万9293頭の殺処分と埋却を終えた、と発表した。口蹄疫は4月20日に同県都農町で確認されて以降、県内各地で発生が相次ぎ、計11市町に広がったが、感染疑いを含めた家畜がようやくゼロになった。 県内では感染・感染疑いの分とは別に、感染拡大を防ぐためにワクチンを接種したうえで殺処分する予定の家畜が23日時点で、1市5町に3万428頭残っており、月内の処分終了を目指している。 24日に処分したのは、西都市と高鍋町の2農場にいた感染疑いの牛計1560頭。 処分した感染確定・疑いの家畜の内訳は、牛3万7102頭、豚16万2174頭、ヤギとヒツジ17頭だった。
■木村盛世医師と口蹄疫で触れたが、ツイッターやブログでの木村盛世氏の口蹄疫関連の発言について議論が起こっている。殺処分で封じ込めを狙う国の方針を批判する木村盛世氏の認識が、どこら辺に由来しているのかわかりつつある。木村盛世氏は、そもそも、清浄国という概念自体がおかしいと主張している。 ■木村盛世のメディカル・ジオポリティクス カフェ: 口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4―*1 carrierが感染源となることは前にも書きましたが、 牛の集団でも15〜50%のcarrierが存在すると 報告されています。 http://www.oie.int/eng/maladies/Technical%20disease%20cards/FOOT%20AND%20MOUTH%20DISEASE_FINAL.pdf となればFMDは何時、どんな所で起こっても 不思議ではないのです。 それ故、
ありーちぇ😷 @ALC_V なるほどSources of virusの項目に、「The rates of carriers in cattle vary from 15–50%」と書いてる。 2010-06-16 19:46:09 ありーちぇ😷 @ALC_V ただすぐ次にThe carrier state in cattle usually does not persist for more than 6 months, although in a small proportion it may last up to 3 years 2010-06-16 19:48:16
清浄国(FMD free)のお墨付きは意味があるのか。 国際的に、FMD freeであることが 貿易の面で重要とされていますが、 今回はFMD Freeとはどういうことか、 果たしてそれ自体、達成可能なものなのか、 という事について書いてみます。 現在の清浄国の定義は、OIE(国際獣疫事務局)の定義に基づき、 我が国では農林水産省が規定しています。(http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/oie6.html http://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/oie/pdf/rm5fmd.pdf) これを見る限り、 ある一定期間FMDの発生が抑えられているというのが 「清浄国」という条件のようです。 しかしながら、本当にdisease freeというのであれば、 この世界からFMDウイルスがなくなる事が
彼女の口蹄疫に関する前回の投稿(口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4- )の問題点については、このブログで既に指摘した。 木村盛世氏のブログエントリー「口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4―」に対する指摘: http://d.hatena.ne.jp/plecostomus1/20100602/1275491182 彼女の口蹄疫に関する一連のTweetとブログ投稿については、他にも、多くの方々がその問題点を指摘している。 このため、口蹄疫に関する発言をやめるかと思っていたが、相変わらず、おかしな事を書いている。 Twitterにおける彼女のフォローワーの中には、素直に彼女の意見を信じる人もいる。このため、再度、指摘する。 //→木村盛世氏の引用部分 ☆→plecostomus1のコメント 口蹄疫→FMD 口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.5 htt
第6章 口蹄疫の緊急事態に対する早期対処緊急時計画 (仮訳) 鹿児島大学 岡本嘉六 緒言 この手引き書は、これまで口蹄疫清浄と考えられていた国の中で口蹄疫が国または地域に侵入する状況を主に取り上げる。そのような非常事態が起った場合、蔓延と風土病化への進行を避けるために、最初の感染地点または地域に病気を迅速に封じ込めることに集中するだろう。 しかしながら、記載された戦略は、口蹄疫が風土病化した国がより良い制御計画を立てこの病気を徐々に根絶する手助けとしても使えるだろう。 各国は、清浄な国または地域(ワクチン接種の有無にかかわらず)の国際(OIE)認証のために提出すべき文書化された事例となるような証明可能な根絶を目標としなければならない。 口蹄疫根絶戦略に影響を及ぼす疫学的特徴 口蹄疫のために選択された制御と根絶の戦略に影響を及ぼす多くの疫学的要素とその他の要素が存在する。それには以下のことが
厚生労働省医務技官の木村盛世氏のtwitterおよびブログを読んだところ、家畜が経済動物であり、愛玩動物であるという点が欠けていて、彼女の提案はあまりに現実的ではないと思いました。その根拠…となるかどうかはわかりませんが、乱暴にざっと試算してみました。 彼女の知名度や「殺処分」という言葉のイメージが、誤解や軋轢を生まないことを願って。
木村盛世氏の口蹄疫に関するブログエントリーがあまりにもひどい。 彼女のフォローワーをみていると、市民運動家の方など、善良な方が多い。 そういった方々が、素直に彼女の発言を信じ込むと危険だと思って、指摘してみた。 とりあえず、ざっと書き上げたので、誤字脱字悪文状態であるが、アップしてみる。 木村盛世氏のブログ http://kimuramoriyo.blogspot.com/ 木村盛世氏のtwitter http://twitter.com/kimuramoriyo 以下は、 木村盛世氏のブログエントリー「口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4―」 の引用およびplecostomus1のコメント。 >→木村盛世氏の引用部分 ☆→plecostomus1のコメント >口蹄疫問題を考える―危機管理の立場から―vol.4― > > 宮崎県で家畜への口蹄(こうてい)疫感染が拡大している問
(今日の記事は「普通の人が新聞やテレビを見て、普通に知ることができる範囲」で何を錯覚するかを書いています。) 口蹄疫で宮崎県や九州南部の人が苦しんでいる。遠くにいる日本人としては、「どんなことが起こっているのか」、「何をしなければならないのか」を知りたいのに、マスコミは肝心なことを何も報道しない。 「肝心なこと」が報道されないことに気が付かずに、ニュースを聞いている人もいる。これではマスコミの価値はない。 ・・・・・・・・・ NHKは5月31日の朝のニュースで、「新たに一日に10頭のウシが感染したので、口蹄疫の勢いは衰えていない」と報道した。 しかし、少しでも口蹄疫に関心のある本州や北海道の人(直接、現場を見ることができない人という意味)は、この報道を不思議に思う。 ハッキリしたことは覚えていなくても,今度の口蹄疫が4月下旬に発見された(たとえば4月20日頃、数頭のウシが感染していた)こと
誤解招く表示やめて=口蹄疫で食品業界に要望-消費者庁 宮崎県で家畜への口蹄(こうてい)疫感染が拡大している問題で、消費者庁は17日、食品業界や流通業界などに対し、販売の際に非感染を売り文句にするなど、消費者に誤解を与える不適切な表示を慎むよう要請した。 同庁などによると、口蹄疫にかかった家畜の肉や牛乳は市場に出回っておらず、また摂取しても人体に影響はない。しかし問題発生後、量販店やインターネット上で、「宮崎県産は使用していません」「口蹄疫の恐れのない産地の肉です」などの表現で食肉や加工品を販売している例が数例確認されたという。(2010/05/18-01:50) 時事ドットコム この記事をみて皆さん、どう思われますか。 明らかに、宮崎県と言うだけで避けられる、 というstigmatizationが生じています。 これは当初から私が恐れていた事態です。 なぜこんなことが起こるのでしょうか?
5月30日(日)宮崎県口蹄疫全頭殺処分への素朴な疑問A 全頭殺処分に、厚労省医系技官の木村盛世さん(感染症疫学)が反論 やっと殺処分に異論を唱えている人を、ネットで見つけました。どうしてこういう意見がマスコミに出ないのでしょうか。もっともっと議論すべきだと思います。 口蹄疫感染による家畜殺処分やそれを前提にしたワクチン投与に対し、厚労省の医系技官が、ツイッターで疑問をぶつけて波紋を呼んでいる。人にうつったりしないのに、新型インフルと同じ過剰な騒ぎだというのだ。農水省などからは、「致命的な病気で、放っておいたらまん延する」と反論も強いが、どうなのか。 ツイッターで疑問を呈した厚労省医系技官の木村盛世さん(感染症疫学)は、2009年5月28日の参院予算委員会で新型インフルの政府対策を批判して話題を呼んだ。 家畜の群れが免疫をつけるまで待てばよい 羽田空港の検疫官として参考人に呼ばれ、機
一般の方向けQ&A (生産者の方向けQ&Aはこちらから) 口蹄疫とはどのような病気ですか? 牛肉や豚肉を食べたり、牛乳を飲んだりして口蹄疫にかかることはありますか? 口蹄疫にかかった牛や豚の肉を食べても人に感染しないのであれば、殺さずに食肉として流通させればよいのではないでしょうか? 口蹄疫は、鳥インフルエンザやBSEとどうちがうのですか? 口蹄疫が広がらないようにするためどのような取組をしているのですか? 移動制限区域内にある食肉センターで処理された食肉が流通するそうですが、いいのですか? 殺処分した家畜は、埋却するしか処理方法がないのですか? ワクチンを打つメリットとデメリットを教えてください。 発生のない地域でも予防的にワクチンを打つ方がよいのではないですか? なぜワクチンを打った家畜を殺さなければならないのですか? 口蹄疫に関する情報の中には、「OIE」や「FAO」という国際機関の
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