田沢湖で絶滅したと思われていたクニマスが山梨県富士河口湖町の西湖で70年ぶりに確認されたのを受け、秋田県と仙北市は21日、「クニマス里帰りプロジェクト」を立ち上げた。クニマスは田沢湖に戻れるのか、可能性を探っていくという。 仙北市の担当者がプロジェクトの素案を発表した。市は希望する計画について、成魚の入手▽養殖の開始▽田沢湖と西湖の友好提携の締結▽発見の立役者さかなクン(東京海洋大客員准教授)に名誉市民賞(仮称)を贈る▽県魚(内水面)に指定▽男鹿水族館GAO、田沢湖畔で水槽展示、と説明した。 田沢湖には、強酸性の玉川温泉が流れ込む玉川が流れ込んでいる。1940年に玉川の水を中和して農業用水を確保し、同時にダムにして電力供給するため、水を引き込んだ。湖に生息していたクニマスをはじめ、イワナやアユは、導水から1年足らずで姿を消したという。 今回のプロジェクトでは、歴史的な経緯を踏まえ、県