前回のエントリで、パブリックコメントについて取上げました。パブリックコメントについては一部の方々から、「形式だけ意見を聞くためのもの」といった批判があります。しかし、きちんとした意見にはきちとしたリアクションがあります。そうした例の1つを最近行われたパブコメの結果に見ることが出来たのでご紹介します。 その例とは、昨年行われた食品衛生法施行規則の改正に伴うパブリックコメントで、内容は防かび剤のフルジオキソニルを食品添加物として果実に使用した際の表示に関するものでした。それまで、防かび剤が使用可能な果実はかんきつ類とバナナのみでしたが、今回の改正によって、あんず、おうとう、キウィー、ざくろ、すもも、 西洋なし、ネクタリン、びわ、マルメロ、もも及びりんこに使用することが可能になります。このことによりこれまでより多様な果物が輸入可能になり、私たちの食生活がより豊かになることが期待できるものでした。