1993年10月31日、ある1人の俳優が23歳という若さでこの世を去りました。その俳優の名は、リヴァー・フェニックス。 凛々しくもどこか影のある端正な美しさが見る人を惹きつけ、寂しげな横顔が愛おしかったリヴァーは、今も多くのファンや共演者たちに愛され続けています。 生きていれば今年でちょうど50歳だった彼の、儚くも輝かしい、全力で駆け抜けた人生を振り返ってみます。 1970年、オレゴン州マドラスで生まれたリヴァーは、10歳の時に母親がTV局に就職した関係で、広告やテレビに出演するようになります。 映画デビューは1985年の『エクスプローラーズ』ですが、本格的に注目を集めたのは翌年1986年公開されたスティーブン・キング原作の映画『スタンド・バイ・ミー』です。 賢く勇気があるけれど、荒んだ家庭に育ったため将来に希望が持てない少年クリスを熱演し、日本でも「あのかっこいい子は誰?」と、主役のウィ