イオン上峰店前の県道22号線沿い。この地はサティ出店後にロードサイド店や小規模ビルが並ぶ「町の中心」へと変貌を遂げた この2月28日で閉店を迎える佐賀県上峰町の大型ショッピングセンター「イオン上峰店」(旧・マイカル上峰サティ)。 前回の記事では、この大型ショッピングセンターの誕生により町にロードサイド型の「新たな商店街」が形成されたこと、そして近隣の競合ショッピングセンターのみならず「自らが生んだ足元の商店街」との競合にも敗北して撤退するに至った経緯について述べた。 かつて商店が少なかったこの町は、大型ショッピングセンターに加えて「ショッピングセンターが生んだロードサイド型商店街」のお陰で潤い、そしてその新たな商店街は「デフレ時代」に即したかたちで成長を遂げ、大きくなった商店街のお陰でショッピングセンター撤退による買い物難民の発生は免れた。 一方で、自治体側は「突然の閉店発表」に翻弄される