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2007年9月17日のブックマーク (1件)

  • 一年に一度くる日: おさきまっくろ

    橘宗一墓前祭が毎年おこなわれるようになって、今年で三十三年になる。橘宗一といってもその名を知る人はほとんどいない—— 一九二三年(大正十二年)九月、関東大震災のどさくさに軍閥は流言を放って、何百人とも何千人ともいわれる朝鮮人が民衆によって殺され、平沢計七、河合義虎など九名もの南葛飾の労働者や主義者が習志野騎兵隊に殺された。この不穏な状況下の十六日、大杉栄は、ようやく消息のわかった弟勇一一家とそこへアメリカから来ていた妹あやめの息子宗一の様子を気づかって鶴見へ野枝さんとでかけたんやった。そして、家にくれば魔子とも遊べるしと、連れて帰る途中、大杉、野枝と共に憲兵隊に連行され、三人ともそのまま虐殺されてしまったんや。 宗一は当時、まだ七歳の少年やった。 「宗一ハ再渡日中東京大震災ノサイ大正十二年九月十六日ノ夜大杉野枝ト共に犬共に虐殺サル」と碑文に刻みこまねばならなかった父惣三郎の怒りと嘆きはどれ

    sarutora
    sarutora 2007/09/17
    >しかし、この墓の存在は関係者のあいだにも知られていなかった