函館市は、昨年7月に作成したロゴマークの使用範囲を商業用にも解禁する方針を決めた。これまで観光面でのアピールを中心に運用してきたが、一定の基準を設けた上で地元産の農水産物や加工品、工業製品でも無償で使えるようにする。市は近く商標登録を申請し、4月早々に対象製品を募集する。 ロゴマークは「函」の字を顔に見立てたデザイン。市職員の名刺、名札や観光業者向けに缶バッジ、ピンバッジを作成して浸透を進めてきた。一方で「マークが付くと、市の推奨品だと誤解される恐れがある」(市ブランド推進課)として商業利用を認めず、民間企業や各種団体からの利用申請は50件(20日現在)と伸び悩んだため、規制緩和を検討してきた。 新年度からは使用承認の基準を設定。農産物・畜産物・林産物はJAS法で義務付けられる原産地が函館市であることを基本にしながら、市内に住む人が他地域で生産したものも認めるなど、幅を持たせた。 水産物で